無料プラネタリウムもある虎ノ門の「みなと科学館」

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港区立 みなと科学館

虎ノ門にオープンした「港区立みなと科学館」にはプラネタリウムがあり、平日昼間の1回だけは「お昼のプラネタリウム」として無料で体験することができます。また気象庁の「気象科学館」も併設されていて福徳岡ノ場の軽石の本物などが展示されています。

平日の昼間と言ってもちょうどランチタイムの時間なので、少し早めにランチを済ませてプラネタリウムでリラックスすることもできますね。

さらに時間があれば「気象科学館」をゆっくり見学することもできますし、お得感満載の施設だったので見学に行ってきました

▲ここは気象庁と港区の合同庁舎で、港区の科学館と気象庁の科学館がビルの1階と2階に同居しています。

気象庁は前の東京オリンピックがあった1964年からずっと大手町に庁舎がありました。それが虎ノ門に移転(正確には帰還)することになり、2020年にこの虎ノ門ビルが完成し気象庁も移転してきたのです。

みなと科学館は新設、気象科学館は大手町からの移転ということになります

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みなと科学館のプラネタリウム

ここのプラネタリウムは一日数回の投影があります。そのうち平日の12:30からの投影が無料になっています。

12:30からというのが絶妙ですね。投影時間は20分なので終わるのは12:50。ちょうどお昼休みに治まっています。虎ノ門・神谷町界隈は固い法人や会社が多いのでお昼休みも12時から13時ですからね。

▲1階の券売機で無料観覧券をゲットして2階のプラネタリウムへ。

プラネタリウムの定員が121名なので入場者数を把握するために無料でも観覧券が必要になるみたいです。

▲プラネタリウム内部の様子です。

シートは当然フラット近くまでリクライニングします。

平日とはいえ意外と混んでいます。昼食後のリラックスに来ている近隣のビジネスパーソン、天文女子、それから子ども連れのお母さんなど。

これだと週末の通常投影も結構混んでいるのではないでしょうか。

▲席は南方向を向いています。

星空と一緒に港区内の夜景も投影されるので、正面にレインボーブリッジ、真後ろに東京タワーという配置になります。

なお映画館と同じで投影時は撮影NGなので星空の写真はありません。

▲日本だけにとどまらず世界のプラネタリウム業界のトップメーカー五藤光学研究所の製品が使われています。

東京ではキレイに見えない天の川まで再現されていてすごいです。レインボーブリッジと東京タワーと天の川の競演って比較的空気がきれいなお盆の時期でも見られないですもんね。

通常の投影は大人が600円。”秋の夜空” とか ”皆既月食” とかテーマを決めての投影が行われています。

週末も利用できるし虎ノ門ヒルズからも近いので意外と人気になったりしそうです。

港区で2つ目のプラネタリウム?

このみなと科学館のプラネタリウム、もしかして港区唯一のプラネタリウム? と思ったんですが、考えてみたらすでに一か所プラネタリウムがありました。

▲プラチナ通り沿いの「旧ユーネックスナニナニ」ビル。フランスのデザイナー フィリップ・スタルクの代表的建築なのですが、この5階にプラネタリウムがあるそうです。

プラネタリウムBARというバーなんですけどね。

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気象科学館

プラネタリウムと同じフロア(2階)には気象庁の「気象科学館」も併設されています。

▲1階から階段を上がって右手(この写真では左側)にプラネタリウム、反対側が気象科学館です。

▲昔から気象庁の本庁舎で一般向けに無料公開されていた施設ですが、最新式にパワーアップされ虎ノ門に移転してきました。

気象庁の活動を解説したり、観測機器の展示、防災システムの体験など実際に見て触って理解できる施設です。プラネタリウムのおまけ位に考えていたら思った以上に興味深い展示がいっぱいでした。

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福徳岡ノ場の軽石

沖縄から伊豆諸島それに関東沿岸にまで漂着したことで話題の福徳岡ノ場の噴火によって発生した軽石。

その実物が展示され実際に触ることができるようになっていたのには驚きました。

▲実際に採取した軽石。かなり大きいです。

考えてみれば火山の観測は気象庁の役割ですもんね。噴煙の様子も気象庁の観測衛星ひまわりで捉えています。

▲漂着した方の軽石。

実際に海から採取して持ってきたようです。

やはり人命に直結する業務を担っている気象庁だけに仕事が早いです。

▲人のこぶし位のサイズの軽石。

実際に手に取ってみたらその軽さにビックリです。昔お風呂にあった軽石でもこんなに軽くはなかったように思います。

お風呂で使う軽石とは生成条件などが違うんでしょうね。

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気象科学館の展示

福徳岡ノ場の軽石以外の普通の展示物もかなり興味深いものばかりです。

▲気象観測の基本中の基本である気温計などを保護する百葉箱(ひゃくようそう、ひゃくようばこ)。

気象庁の現場では既に使われなくなってずいぶん経ちます。

▲今はこうしたデジタル機器で気温や湿度を測定してリアルタイムに気象庁に送信しているんですね。

なお気象科学館には気象予報士の方が何名か常駐しているので気軽に質問することもできますよ。

▲これは雨量計。

私たちが知っている雨量計って漏斗で雨水を捉えて何ミリ貯まったか測るものだったのですが、今はこんな機械で計測するんですね。

ビーカーの中に容器が2つ付いたシーソーが収まっていて、容器に0.5mm分の水が貯まるとシーソーが動き、また0.5mm分の水が貯まると反対側にシーソーが動き、そのシーソーが動いた回数を数えると雨量が分かるという仕組みです。なるほど!

これは実際に上から水をかけてその動きを確かめることができます。これは分かりやすいですね。

▲日本の静止衛星「ひまわり」の解説。

衛星からの気象監視も気象庁の大切な仕事です。

▲波浪(普通の波)と津波の違いを解説するもの。

これも視覚的に分かりやすいですね。

これ以外にも火山の観測、地震の観測と警報システムなど防災に関する様々な展示がありました。

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気象庁の活動

気象科学館は気象庁のお膝元の施設なので、気象庁の活動紹介も丁寧かつ網羅的に行っています。

▲館内でも大きな面積を占める映像のセクション。

壁には気象庁の役割の範囲やその活動内容がわかりやすく書かれていて、それを読みながら進んでいくと映像が目に入るという動線になっています。

▲映像が投影されているスクリーン。

このスクリーンの外側には文字で気象庁の活動の解説が書かれている訳ですね。

▲南極観測でも気象観測は大きなウェイトを占めるのでそこは気象庁の出番です。

日本の第一次南極観測隊(タロ、ジロでも有名ですね)の観測フィールド・ノートとか胸アツです。

これ以外にも気象庁、気象関係の様々な資料、例えば富士山のレーダードームとかが展示されていて見ていて飽きることがありません。

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みなと科学館常設展示

1階はみなと科学館の常設展示コーナーです。

▲日本の宇宙飛行士で日本科学未来館の館長でもあった毛利衛さんのサイン入り。

▲港区立の施設なのでどうしても話は港区中心になります。

サイエンスを軸に港区を見せてくれるので、子どもから大人までそれぞれで楽しめるようになっていますね。

▲ゲーミングの要素を取り入れた港区のマップとか。

▲港区の生き物とそれをテーマにしたアトラクション。

こういうアトラクションもいくつかあって楽しめます。

▲これは区内を歩き回りましょうというアトラクションだったかな。

▲自分で身体を動かさずに映像で勝手に区内を散策できるよ映像とか。

小学校くらいまでのキッズたちが楽しんで学べる施設ですが、大きな子どもでも楽しめるのでプラネタリウムついでに常設展示も見ておきたいですね。実は私たちすでに2回も行ってます。

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みなと科学館の場所と行き方

神谷町の駅からも虎ノ門ヒルズの駅からも歩いて5分弱です。

▲虎ノ門ヒルズの駅から桜田通りを神谷町の方へ200mほど歩くと歩道橋があります。その先の角を右に曲がれば突き当りが気象庁とみなと科学館が入る合同庁舎ビル。

この超高層ビルの1階のワールドゲート寄り(南側)にみなと科学館の入口があります。

神谷町駅からなら東京エディションなどが入る東京ワールドゲートの先のビルになります。

オフィス街のど真ん中のプラネタリウム。平日ランチタイムの回が無料なのでビジネスパーソンのリラクゼーションとしてもぴったりですし、プラネタリウムで星空をという目的でもいいですね。

週末などガチなプラネタリウム鑑賞もできるし、併設の気象科学館も想像以上に楽しめる施設なので、例えば虎ノ門ヒルズのついでにこちらを見学するのも良いと思います。

またキッズと一緒に遊びながら学べる施設なのでお子さん連れでもぜひどうぞ。

港区立みなと科学館 基本情報

施設名 港区立みなと科学館
住所 港区虎ノ門 3-6-9
最寄駅 虎ノ門ヒルズ駅、神谷町駅
休館日 第2月曜日
開館時間 9:00 − 20:00
入場料 無料
プラネタリウムは大人600円、高校生以下100円

 

気象庁・気象科学館 基本情報

施設名 気象庁・気象科学館
住所 港区虎ノ門 3-6-9
最寄駅 虎ノ門ヒルズ駅、神谷町駅
休館日 第2月曜日
開館時間 9:00 − 20:00
入場料 無料

 

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