とうとう開園! 拡張された青山公園南地区は芝生で覆われた広場が楽しい。隣は国立新美術館と赤坂プレスセンターのヘリポート

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青山公園南地区

これまで整備事業が行われていた都立青山公園の南地区が2023年2月1日(水)に無事開園しました。

「都立青山公園」は青山一丁目駅にも近い北地区と、青山霊園の南の南地区、この2つの離れたエリアからなっているのですが、その南地区が国立新美術館の方にまで拡張されました。

六本木トンネルを通した時、都の土地を米軍に貸し出してヘリポートを暫定的に移設したのがそもそもの始まり。

ところがトンネル工事が終わった後も米軍は暫定的に移設したはずのヘリポートをそのまま使い続けます。

その後の都と米軍の交渉で、貸し出して返ってこなかった土地と交換に、未返還だった国立新美術館側の部分を返してもらったというのが経緯です。
ヘリポートについては麻布ガイドのこの記事が詳しいです。

そんな経緯もあってかヘリポートに面した一部エリアは当面は立ち入り禁止です。もしかしたら在日米軍とか日本政府などと東京都の間での調整が終わっていないのかもしれません

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新設された南地区の芝生広場

六本木トンネルと国立新美術館の間の長方形の土地が都に返還され、そこに広場が設けられました。もともとの青山公園南地区とは六本木トンネルを隔てた場所になります。

アクセスは南地区多目的広場裏の見晴台のところから六本木トンネルの上を回り込んできます。

▲これは広場の北端の部分。

▲緑の芝生に覆われた丘と遊具が設置されています。

芝生だし遊具もあるし、新美術館へ子どもを連れ来た時など一緒に遊ぶのにもってこいの場所です。

また世界的な建築家、黒川紀章が設計したガラスの曲面が美しい国立新美術館を間近に見られるのもポイントです。

▲これは南西側を見たところ。

向こうに見えるのは六本木ヒルズ、右のフェンスの向こうは六本木トンネルです。

長方形の広場の北側に丘と遊具がありましたが、南西の端は丘があるだけ。

そしてその先は六本木ヘリポートです。

▲この緑の丘は子どもたちが走り回れるようにというものでしょうが、何か事故があった場合の遮蔽物として利用することも考慮されているような気がします。

あとヘリコプターが離着陸する際などは新美術館でもかなりの騒音ですから、この広場もそれ以上の騒音になります。

そういうのが好きな子は気にしませんけど、ヘリコプターやその音を怖がる子を連れて行くのは躊躇われます。

▲これは南端から北側を見たところ。

▲けっこうな広さがあるのが分かります。

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南地区からの眺め

広い芝生の広場もですが、六本木にこれだけ空が開けた場所も少ないので、意外と眺望も楽します。

▲隣は国立新美術館。今までこの角度から建物を見ることはなかったので新しい景観です。

▲ニョキッと建つ六本木ヒルズ森タワー。

その左に見える建物は政策研究大学院大学(GRIPS)です。

▲もしかした政策研究大学院大学の広場と行き来できるかもと思っていましたが、こちらの通路は管理用に使うだけで普段は閉じられているそうです。

▲これは逆に国立新美術館のテラスから見た青山公園南地区。こんなに近いんですね。

冬は木に葉がないのでお互い丸見えです。久しぶりに国立新美術館を訪れる人は子どもたちが遊ぶ歓声が聞こえてびっくりするかもしれません。

南地区の見取り図

なかなか位置関係が分かりづらいかと思うので、上(六本木ヒルズ展望台)から見える光景で説明します。

▲中央のアスファルト部分が米軍の六本木ヘリポート。

白いシェルターも含めてその下を潜っているのが六本木トンネルです。

ヘリポートの右上に見える長方形の緑地が今回公園として整備されたエリアです。

そして長方形の公園エリアの右に見えるクネクネした形状の建物が国立新美術館になります。

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南地区拡張エリアへのアクセス

しばらくは星条旗通り側の出入り口が使えないので、今回拡張整備されたエリアは青山公園南地区の多目的広場からアクセスします。六本木や西麻布からはちょっと遠回りですね。

▲奥に見えるグラベルのグラウンドが多目的広場です。

この出入り口は南地区の一番新美術館寄り。トイレや自動販売機コーナーがあるところです。

あ、2023年は都立公園開園150周年なのだそうで、その横断幕も張り出されています。1873年に芝公園と上野公園が開園してから150年。その後、日比谷公園、井の頭公園、芝離宮という順番に開園したそうです。

芝公園が東京で一番古い公園だったのですね。

▲出入り口から真っ直ぐ進むと突き当り。真っ直ぐ石段を上がったり右へ曲がると見晴らし台へ上ります。見晴らし台経由でも整備拡張されたエリアには行けるのですが、直通の新しい回路が整備されています。

▲さっきの突き当りを左に曲がるとアスファルトで舗装された歩道ができています。

▲この坂を登りきった左が新しいエリアです。

▲これが新しいエリア、広場への入口です。

開園している時間は9:00から16:30まで。その時間以外はこのゲートが閉められてしまいます。

隣接するヘリポートと離着陸するヘリコプター

たぶんですけど、しばらく全面開園にならないのは隣接するヘリポートが関連していると思っています。

▲子どもたちが遊ぶエリアのすぐ目の前がヘリポートですからね。

▲フェンスにへばり付けばこんなに間近にヘリポートとヘリコプターを見ることできます。

それなり距離はありますが、騒音も風圧もかなりすごいです。

▲ただ子どもにとってはヘリの音はさすがに怖いみたいで、着陸してくると同時に一斉に広場の逆側へ逃げていましたね。

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星条旗通り側公園口

今回新しいエリアが整備されたことに伴い、星条旗通り側にも公園の出入り口が新設されています。

ただ前述の通りなにかまだ問題があるらしくて、当面の間は星条旗通り側からの出入りは行なえません。

▲このように通行止めにされ、星条旗通り側の出入り口も閉じられたままです。この通路からはヘリコプターを真正面から間近に見ることができるので、やはりその辺りに解決すべき問題が残っているのでしょう。

通行できるようになれば青山公園からこのヘリポートのフェンス沿いに歩いて新設された星条旗通り沿いの公園口に出ることができるようになります。

これまでヘリポートにこれほど近づける場所はありませんでした。でもこの通路や青山公園はヘリポートにかぶりつきで、軍用ヘリコプターの離着陸を見物することができます。飛行機オタとかカメラ小僧とかミリオタとかそういう趣味の人たちの聖地になりそうですね。

逆に大統領などアメリカ要人が使用する場合のセキュリティをどうするのか心配にもなります。鉄格子のフェンスじゃなくて目隠し用の壁に作り変えるんでしょうか。

▲公園からの出口はこの辺り。

六本木トンネルの脇に新しい出入り口が新設されています。

以前は米軍用地の一部だったところでしょうか? よくこの場所が空いていたなと思える場所です。

星条旗通りのプレスセンター側は歩道も狭いですし、星条旗通り自体のクルマの通行量も多いですし、子ども連れで歩くのは大変かもと思っていたのですが、ちゃんと公園の前に横断歩道を設置して歩きやすい反対側の歩道に渡れるようにするそうです。

▲これが新設された青山公園の出入り口。当面はこの門扉が開くことはないようです。

▲案内板には

開園 9:00
閉園 16:30

と書かれています。

なんと、常時開園ではないそうです。出入り口には大きな鉄格子のゲートがありますからこれが閉められちゃうんですね。

それにしても、朝はともかく夕方の16:30で閉まってしまうとは。考えてみれば隣は軍事基地ですから、セキュリティ的にそうなるのは仕方ないですねぇ。▲この階段を上ったフェンスのところはもうヘリポート。そこをフェンス沿いに回り込んでいけば公園です。

青山公園南地区 基本情報

名称 都立青山公園南地区
住所 港区六本木7-23
最寄駅 乃木坂駅
開園 9:00 〜 16:30 (他エリアは常時開園)
入園料 無料
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