解体新書で知られる杉田玄白の墓がある虎ノ門の「栄閑院」。猿寺という通称の理由は?

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栄閑院(えいかんいん)

愛宕山のふもと、虎ノ門に建つ「栄閑院(えいかんいん)」。浄土宗のお寺なのですが、ここには解体新書の翻訳で知られる江戸時代の蘭学医、杉田玄白のお墓があること知られています。

また ”猿寺” という通称もあり、お寺の山門には「猿寺 栄閑院」とまで書かれています。

杉田玄白は分かるのですが、なぜこんな都心のお寺に猿寺という通称が付いているのか興味深いですね。

▲国道1号、桜田通りから一本入った場所に建つ栄閑院の開山は江戸時代初期。猿寺と呼ばれるようになったのも江戸時代の初め頃で開山まもなくからずっとそう呼ばれているようです。

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杉田玄白の墓所

まずは杉田玄白のお墓を訪ねてみます。

▲お寺の門の脇には「杉田玄白墓」という大きな石柱が立っています。

この辺りを行き交っていれば、栄閑院という名前は知らなくてもこの石柱を目にしたことはあると思います。お寺より目立つくらいです。

日本の近代医学の先駆者として忘れていはいけない偉大な蘭学医ですから、東京都の史跡に指定されるのも当然。

▲杉田玄白の業績が簡単にまとめられています。

住所は「西久保巴町」となっています。麻布台と愛宕山の間の窪地だったの ”西久保” という地名だったのですね。

▲杉田玄白のお墓の写真は上げませんが、場所は本道の隣。すぐに見つかると思います。

また注意書きもあるので訪問の際は一読しておいてください。お墓へ参拝するだけならお寺へ断ることなく可能だそうです。

医学を志す方はもちろん、そうでなくともパンデミックで医療従事者への感謝のために参拝するのも良いと思います。

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通称 猿寺

通称の ”猿寺” といっても本物の猿が歩き回っているわけではありません。

境内に6体の猿の像があるのです▼

▲本道のところに4体、参道沿いに2体の猿の像が置かれています。

言い伝えによると、猿回しの泥棒がこのお寺で改心し、猿たちをお寺に残し自分は罪滅ぼしのための巡礼に出かけたのだそうです。そして残された猿たちがお寺に住み着いたことから ”猿寺” と呼ばれています。

▲猿がいるのは本堂の屋根の左右。これは本堂に向かって左の屋根の上。

屋根の端に座っているのでよーく見てみてください。

ちゃんと猿回しの格好をしています。

▲これは本堂に向かって右の屋根の上。

同じような姿格好の猿が座っています。

▲入り口から本堂に向かう参道沿いの石柱の上の猿です。

普通に野生の猿のような格好ですね。

▲同じく参道沿いの石柱に座る猿。

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向拝の猿

残る2体は本堂の向拝(こうはい)に刻みこまれています。

▲分かりますか?

猿が梁を支えています。

▲お世話になったお寺の本堂の大事な梁をずっと支え続けているんですね。

▲もちろん反対画でも猿が向拝を支えています。

参道の猿も向拝の猿も一匹づつ姿や姿勢が異なっているので、もしかしたら屋根の上の猿も左右で微妙に異なるのかもしれません。

なんとも可愛くて健気な猿たち。猿寺として親しまれてきたのも納得です。

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栄閑院の場所とアクセス

最寄り駅は虎ノ門ヒルズ駅か神谷町です。

▲虎ノ門ヒルズからちょっと足を伸ばして杉田玄白と猿の像を見たり、あるいは「松屋珈琲店」や「COFFEE葵」でひと休みするついでに、あるいは愛宕神社の参拝と併せて、一度杉田玄白の墓参りも兼ねて参拝するのはどうでしょう。

栄閑院 基本情報

名称 栄閑院(えいかんいん)
住所 港区虎ノ門 3-10-10
最寄駅 日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅、神谷町駅
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