かつてはちょっとオトナ向けの歓楽街と思われていた六本木ですが、このブログでも再三紹介しているように今は東京の文化・アートの最前線の街を全面に出してきています。
イルミネーション見物やクリスマス、忘年会などで六本木に来る機会が多くなる時期ですが、ちょっと早めに来て美術館やギャラリーでアートを楽しむこともお勧めしたいです。
六本木やその近辺に集まる美術館やギャラリーをまとめて紹介します。
森美術館
六本木ヒルズ53階の森美術館。
言わずとしれた六本木モダンアートの中心地です。
夜は22時という遅い時間まで開館しているので鑑賞者の都合の良い時間に訪問できるのが良いです。
入館料が1,800円とちょっと高いのですが、Tokyo City Viewと合わせての価格ということとMAMコレクションなどおまけも鑑賞できるのでまぁ妥当な価格かと思います。
2018年の年末は「カタストロフと美術のちから展」を開催中です。
この展覧会に出品している池田学の作品は「予兆」だけでしたが、1/28より「誕生」も出品予定です。
写真は「予兆」です。
また、観客参加型のオノ・ヨーコの作品「色を加えるペインティング<難破船>」も写真でわかるように会期初日に行った時はまだまだ壁にも床にも余白がありました。きっと今頃は毎日たくさんの人に描き加えられてペインティングの密度がすごいことになってるのではないでしょうか。そんな変化を観に何度も足を運ぶのもありですね。
小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーが入居している複合施設です。
六本木ヒルズから芋洗坂へ向かう道のピラミデ手前を奥に入った黒いビルです。
六本木ヒルズを経由せずけやき坂の交差点から直接行き来できるので十番方面とのアクセスも意外と良好です。
ギャラリーは日曜・祝日がお休みなので平日や土曜日の訪問がオススメです。
六本木ヒルズから芋洗坂へ抜ける途中、もうじき移転する麻布警察署の裏手に位置する複合施設。
1Fに複数の飲食店が入居しているので気づきにくいかもしれませんが、このピラミデにはペロタン東京が1Fにあるのをはじめ、3Fにオオタファインアーツ、その隣のWAKO WORKS OF ART、2FにZEN PHOTO GALLERYとYutaka Kikutake Gallery そして日本の古美術を扱うLONDON GALLERYと多くのギャラリーが入京しているのです。
実はcomplex665もピラミデビルも森ビルの所有するもので、ヒルズの森美術館を中心として六本木をアート・文化の世界的な中心地にしようとする森ビルの戦略の一貫なのです。
開館して10年経ちすっかり六本木の文化のもう一方の拠点としておなじみになった国立新美術館。
星条旗通り沿いで毎回多くの観客を集めています。
金曜日と土曜日の夜は20時まで開館しているので平日に時間が取れない人はこの時間帯を狙うのが良いでしょう。
2018年の年末は12月17日までですが「ピエール・ボナール展」を開催しています。
東京ミッドタウンの一角にある21_21 Design Sight。
三宅一生が悲願の国立デザインミュージアムへの足がかりとして進めるプロジェクトです。
安藤忠雄設計のその建物はミッドタウンを訪れれば必ず目を惹くと思います。
2018年年末は「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」を開催中です。
日本民藝館の所蔵品から厳選された作品が展示されています。
ピラミデのギャリーですが1階で一番目につく場所にあるのと、このブログでも記事にしたのでペロタンも紹介します。
フランスの現代美術ギャラリーが日本にも進出です。
ピラミデのギャラリーの中ではスペースも広く目立ちやすい場所にあるので一番人が入っているようです。
その他みどころ
東京ミッドタウンには今話題の隈研吾設計のサントリー美術館があります。11/28-来年1/20まで「扇の国、日本」展が始まります。
また、東京ミッドタウンデザインハブは、デザインに特化した展覧会やイベントを開催しています。現在、「企(たくらみ)」展ーちょっと先の社会を作るデザインー11/25-12/24まで開催中です。
ミッドタウンから乃木坂駅まで足を伸ばせば、このブログでも紹介した建築専門のギャラリー、TOTOギャラリー間も常に旬な建築の展覧会を見ることが出来ます。現在はオペラシティと共催の「田根剛 未来の記憶」展が開催中です。(10/18-12/23)
六本木ヒルズも森美術館だけでなく、美術館の下(ウェストウォーク3F)のミュージアムショップ六本木ヒルズアート&デザインストア内にあるA/Dギャラリーではこのブログでも紹介した宇野亜喜良展や、立体、陶芸、など多岐に渡るジャンルの展覧会を開催しています。
以上、ご紹介した美術館、ギャラリーをすべて回ろうと思うととんでもなく時間がかかります。おそらく1日では終わらないでしょう。
朝早起きして、イルミネーションが点灯するまで六本木でアート三昧な1日もいいですね。