東京オリンピックの駐車場の跡、先行き不透明な青山病院跡地と琵琶池

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青山病院跡と琵琶池

国連大学裏の「青山病院跡地」が東京オリンピックの仮設駐車場として利用されていました。
(この記事は2021年、東京2020直前に公開したものです)

オリンピックが終わった後は駐車場も取り壊されるのでそれはどうでもいいのですが、江戸時代の稲葉家の庭園由来という由緒ある「琵琶池」がどうなっているのか気になって見学してきました。

▲以前は表参道のこどもの城の裏手、TBSの住宅展示場だった場所ですね。

東京オリンピックで関係者用の駐車場にしたようで、このように仮設駐車場の整備工事が行われました。

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琵琶池

「琵琶池」がどんな池かというと、ちゃんと湧水が溜まっている池です。
窪地に雨水が溜まったものでもないですし、人工的な貯水池でもない天然の池です。

麻布でいったら「がま池」と同じようなものですね。今のがま池は公共エリアからその姿を見ることはできませんが、琵琶池は今でも見ることができます。

▲ちゃんと琵琶池は健在でした。

季節のせいか気のせいか、周囲の雑草が少なく水面もきれいに見えます。

▲工事現場の水たまりのようにも見えますがちゃんとした池。

危ないので周囲には柵がめぐらされ目立つように立入禁止の看板も立っています。

▲もともとは日本庭園の一部だったらしいのですが、それにしても21世紀まで残っているとはすごいですね。

青山通りから少し入っただけのこんな場所にこんな池があることはあまり知られていません。

▲向こうにマンションが見えますが、この辺りは表参道の裏(住所は神宮前)の高級住宅地です。

▲池の反対側も見ても高層マンションが見えたりします。

ともかく今のところは琵琶池は昔とほとんど変わらず水を蓄えています。

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東京オリンピック仮設駐車場

青山病院跡の住宅展示場だったところは東京オリンピックの関係者用仮設駐車場として整備、利用されました。

▲舗装が終わって駐車ラインが引かれていました。

駐車ラインのサイズから、ここが一般車ではなくバスや大型バンなどを想定していことが分かりますね。

▲選手や関係者を乗せたバスの一時駐車用のものじゃないですかね。会場で選手を下ろしたあと、競技が終わるまでここで待機するための。

▲この辺りは小型車用かも。

▲琵琶池の前の駐車スペースは住宅展示場時代と変わってないようです。ここも小型車用。

お台場とかの会場は駐車場の心配はいりませんが、国立や代々木に何十台もバスを停める場所はないので、そういう近辺の会場用の仮設駐車場だと思います。

そうすると大会期間中(開催するとすれば)は、青山通りを大型バスが何台も行き来して、この狭い道にもバスが連なることになりますね。

大会期間中のこの辺りへのクルマでの外出は控えておいた方がよいかも。

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琵琶池の場所

青山通りから昔の「こどもの城」の横を入ったところです。

▲今はこのように仮囲いをして工事中。

▲敷地の青山通り側は、旧こどもの城、国連大学、コスモス青山など。コスモス青山には「ABC青山本店」が入っていますね。

この辺り一帯はコスモス青山まで含めた再開発計画もあるみたいですが、実際この先どうなるかは分かりません。

▲この通路でコスモス青山と行き来できます。

ただ琵琶池へは駐車場側からしか行けません。また大会期間中もその後も、当分は一般人は駐車場内に入れないと思います。

「こどもの城」は閉館したり改修したり、でもそれも中止になったり。都知事が変わるごとにコロコロ変わって本当この先どうなるかは分かりません。
(NHKが来るとか広尾病院が来るとかいろいろ噂がありましたものね)

でもどうなるにせよ、貴重な琵琶池はこのまま保存し存続させて欲しいですね

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