地下鉄が通る前の麻布十番でのランドマークの一つに「麻布十番温泉」がありました。
都内でも数少ない天然温泉、しかも宴会場まである温泉が都心ど真ん中にあるということで、TVなどで取り上げられることも多く、その知名度だけは非常に高い温泉でした。
残念ながら麻布十番温泉は10年ほどに廃業して跡地は駐車場になってしまい、時折マンションのモデルルームが設置されたりはしましたが今も後利用が決まっていないようです。
今回紹介する「麻布黒美水温泉 竹の湯」は麻布十番のもう1軒の天然温泉を使った浴場施設です。
というか、歴史的には麻布十番温泉よりずっと古くから営業しているそうですが。
麻布十番温泉は十番の商店街の真ん中という判りやすい場所でしたが、竹の湯は住所的には南麻布。大きな通りに面しているわけでもないので、ほぼ地元の人しか使わないローカルな温泉です。
マンションの1階が温泉(というか銭湯です)。
ビルの上の「ゆ」の看板や隣のコインランドリーが目印でしょうか。
仙台坂下のスーパー ナニワヤさんがある ”麻布山入口” の交差点の脇道を南麻布方面に入り2つ目の角を右折。
あるいは「呼じろう」の前を通り過ぎて2つ目の角を左折です。
竹の湯の効能
地下から汲み上げた温泉水を加熱してお風呂に使っています。
店主さんのポリシーで温泉というかしこまったものでなく、あくまで銭湯であってたまたま使っているお湯が温泉なんだということのようです。
さすがに銭湯の中を写真に撮ることはできないので外観だけ。
お湯の色は ”黒美水” というだけあって黒褐色。
かつての麻布十番温泉も褐色のお湯でしたね。麻布のこの辺りで噴出する温泉はたぶんみなこのような色になるのでしょう。
お店の外の掲示板。
”営業再開のお知らせ” とありますね。
実は9月になって漏水事故が発生して営業を休んでいたそうです。
そのまま廃業してもおかしくないかもと多くの人が心配していたようですが、無事修理も終わって9月30日から営業を再開しているそうです。
店内
ごめんなさい、店内の写真はここまでが精一杯でした。
この靴箱までは普通なのですが、靴箱のキー(札)をロッカーにも使う形式になっています。
浴室の壁絵はなぜか日本地図。富士山よりも大きいぞという意味なのでしょうか?
麻布黒美水温泉 竹の湯
港区南麻布 1-15-12
定休日:月・金
営業時間:15:30 – 23:30