麻布台は日本の中心 – 日本経緯度原点

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地図を作成するのに必要な測量。

今でこそGPSで簡単に緯度経度が分かるようになりましたが、それでも精密な位置を測るには多くの機材を使っての測量という作業が欠かせません。

日本で測量をする際の「原点」となる場所が麻布台に存在します。つまり麻布台が日本の中心ということ??

場所は外苑東通りのロシア大使館の脇道の奥。
狸穴坂とは反対側の脇道を入り、アメリカンクラブの前を通り過ぎ、アフガニスタン大使館の手前右側の空き地にその「日本経緯度原点」が設置されています。

行ってみると写真のように大きく白い看板が目に入るのですぐに分かると思います。

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日本経緯度原点

真ん中の黒い丸(原点金属標)の中心がその原点です。

140年前にこの地に建てられた帝大付属天文台(現在の国立天文台)の施設の跡にこの金属標が設置され、ここが日本の経緯度原点として定められたそうです。

全ての日本の測量点はこの原点を基準に測量されたんですね。

この経緯度原点、日本のある意味で中心ということで港区としても誇らしい施設と考えているらしく、写真のような立派な案内パネルも用意されています(この場所に設置されている訳ではありません)。

もっともこの経緯度原点くらいしかないので名所旧跡といってもインパクトのある施設ではないのですが、むしろこの地味さが測量という作業の地味だけど大切な仕事を表しています。

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地味な施設だけに人も少ないかと思いきや、週末などはマニアな方の姿をけっこう見かけたりします。
この大理石の上に乗ってもぜんぜん問題ないので、アメリカンクラブやアフガニスタン大使館あるいは東京タワーなど近くの施設に来た際は、ここにも足を延ばして ”日本の中心” の上に立ってみたいですね

日本経緯度原点

港区 麻布台 2-18-1
経度:東経139度44分28秒8869
緯度:北緯35度39分29秒1572
原点方位角:32度20分46秒209

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