麻布十番には有名な和菓子屋さんがいくつかあるのですが、その中で歴史もあるうえに名物が複数あり落ち着いた雰囲気が特色の「紀文堂」。
紀文せんべい、人形焼それにワッフル。
昔ながらのお菓子ばかりですがどれも有機原料を使い自然な風味を大事にすることで、逆にモダンなお菓子として捉えることもできるのではないでしょうか。
場所は麻布十番の雑式通り沿い。雑式通りと十番大通りとの交差点の一つパティオ側になります。
ちなみにこの写真の進入禁止のところを入ると「びっくり屋」さんです。
十番大通りとパティオの間ですから麻布十番の真っ只中といえば真ん中。
しかし落ち着いた外観ということもあり、意外と見落としされがちなお店だったりします。
紀文堂のお店
店舗の様子です。
今年で107周年だそうです。1910年ですから明治43年創業ということですね。
ところが!
お店の脇には、紀文堂と書かれた木製の旧い看板と、人形焼と大書された看板がかかっているのですが、その人形焼と書かれたプラスッチクの看板には「創業明治二十三年」と書かれています。
明治43年と明治23年では20年も違います。
いったい創業は明治23年なのか明治43年なのか、今年で創業107年なのか127年なのか。
100年を超える歴史にとって、20年くらいは誤差の範囲で細かいことは気にされていないのかもしれませんが、でも気になりますね。
珈琲クリームのワッフル、モンブランのワッフル。
どちらも季節限定です。お店の前を通りかかる度に季節商品をチェックするのは欠かせません。
ワッフル
おせんべいも人形焼も有名ですがワッフル好きなのでいつもワッフルばかり頂いています。
紀文堂さんも店舗前に木製のベンチが用意されているので、今の季節はお店で買ったワッフルをそのままベンチで頂いたりしています。
散歩の時のおやつ代わりにちょうどいいサイズとお値段なんですよね。
この写真の時は珈琲クリームが売り切れていたので、あんずジャムとモンブランを買ってみました。
こちらはあんずジャム。
たぶん、あんずジャムと聞いて想像するものよりずっとずっと杏の味がすると思います。
和菓子屋さんのワッフルということもあるのか、甘いお菓子というよりフルーティーな和菓子という感じです。
で、こちらは秋限定のモンブラン ワッフル。
写真では栗のようにも見えますが、”栗クリーム” が生地に挟まっているものです。栗が入っているわけではありません。モンブランですからね。
秋のこの季節しか食べられませんが紀文堂でどれか一品と聞かれたら迷わずこのモンブランのワッフルと答えます。
紀文堂
港区麻布十番 2-4-9
定休日:火曜日
営業時間:9:30 – 19:00