今回は西麻布の庶民派な隠れ家鮨店「西麻布 鮨市郎」を紹介します。パンデミックの影響で1年ほど休業していましたが2021年10月から営業を再開しています。ただしばらくの間、夜の営業は予約制にしているみたいです。
この地で10年以上前から営業しているこのお店はいずれ紹介しようと思っていたのですが、MLBシアトル・マリナーズの菊池雄星投手がチームメイトとお寿司を食べに来た記事をたまたま見かけ、お店の入居するビルの特徴ある外観からあっ市郎だ! と思い出したので紹介です。
西麻布で鮨というと栄華盛衰いろいろありますが、日赤通りに限ればここ10年ほどはこの市郎と真(しん)の2店だけ。
ランチが8,000円からの真に対して市郎は1,500円から。真はミシュランにも載るグルメなお店なので直接競合することはないと思うのですが、市郎もコスパを考えればもっと話題になってよいお店だと思います。
市郎の店内
エレベーターで地下一階へ下りられますが階段からの方が雰囲気があると思います。
▲ビルの奥からぐるっと回り込むと地下へ続く階段とその先の「握」という暖簾が目に入ります。
通りからは全く見えないので隠れ家感満点です。
でもここはまだ入り口ではありません。
さらにぐるっと回り込みます。
▲こちらの暖簾が下がっている方が入り口。
自動ドアではないので引き戸を手で開けます。
▲店内は10席ほどのカウンターです。
週末のランチタイムであればそれほど混むこともなく、好きな席を選んで座れます。
西麻布の隠れ家的お店というと常連さんばかりじゃないかと思われがちですが実際はそういう店は少数派で、この市郎さんも敷居が高いお店ではありません。
饒舌でもなく寡黙でもなくいい感じの大将に、オーダーと好みを伝えて握ってもらえます。
市郎のメニュー
ランチタイムのメニューです。
定番は「にぎり」か「にぎりだけ」。
違いは巻物1本分(鉄火巻きとかっぱ巻き)が付くかどうかです。
どちらも女性にぴったりな量なので、お腹が空いている時や男性には ”1.5人前” がオススメです。
お椀は赤だしのお味噌汁です。
一品料理にお値段が書いてないですしコースのお値段も相応なので、市郎さんも格式の高いお寿司屋さんなのだろうと思われます。
でも週末の西麻布でこの値段でランチが食べられるのですから貴重ですね。
「にぎり」と「にぎりだけ」
この時は「にぎり」と「にぎりだけ」をそれぞれ注文しました。
▲こちらは「にぎり」。鉄火巻とかっぱ巻きがあるのが判ります。
にぎり8貫と巻物1本ですね。
大きな卵焼きが嬉しいです。
また富山の白海老、金目鯛とさよりが季節を感じさせてくれます。
太巻きの代わりはえんがわとサバでした。
市郎の鮨はお米が美味しいのです。
そのちょっと小ぶりなシャリと大きめなネタが組み合わさって、ランチにぴったりな量になっているのですね。
お鮨そのものが美味しいのは当然として、シャリやガリというお鮨体験を成り立たせている要素全てに心配りされているのがこういう高級鮨店ですが、市郎もこのランチだけでそうしたお店だということが判ると思います。
杏仁豆腐のはずなのですがプリンかと思うほどの甘さがある不思議な味です。
板場の向こうの棚の様子。
野球選手の人形があったのを思い出して写真をアップにしてみました。
もしかしたら菊池投手かなぁと思ったのですが、この写真で見る限りは野茂投手ですね。
大将が野球好きなのか、それとも逆に野球選手に市郎ファンが多いのかもしれません。
鮨市郎の場所
広尾駅のデプレ(カフェ・ミケランジェロ)側からなら歩いて10分くらい、表参道駅からなら歩いて20分弱でしょうか。
駅からは距離があるので慣れない人は遠方の人はバスかクルマが無難かもしれません。
都営バスなら「南青山7丁目」バス停から数分、ちいバスの「日赤医療センター」からなら3分ほどです。
またお店の前にはコインパーキングもありますし、近辺にはコインパーキングもいくつかあります(ただし一方通行に注意)。
とにかく日赤通りを歩いて、ナチュラルローソンの隣のビルの地下一階です。
普通に歩いていくと見落としてしまうかもしれません。
とにかくナチュラルローソンを目印に。その隣が鮨市郎の入るビルです。
西麻布 鮨市郎
港区 西麻布 4-22-10
定休日:日曜日 (ただしランチのみ営業)
営業時間:11:30 – 13:30 (ランチ) 、 17:30 – 22:00(土は21:30まで)