浜離宮恩賜庭園
これまで紹介する機会がなかった都心のオアシス「浜離宮恩賜庭園」ですが、ウォーターズ竹芝の記事で触れたように改めて紹介したいと思います。
”離宮”、”恩賜” という名称から想像できるように、もともとは徳川将軍家の庭園。明治維新後は皇室のものになりその後東京都に下賜された庭園です。
多くの訪問者は汐留や築地から歩くのでこちらの大手門口がおなじみでしょう。
一般のクルマは駐車できませんが、自転車は駐輪可能です。
振り返ると電通。あのビルの真下あたりにある大江戸線やゆりかもめの汐留駅から徒歩で10分もかからず到着です。
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浜離宮内のみどころ
23区内では屈指の広さの庭園なのでみどころは満載、何回訪れても飽きません。
また四季折々で異なる顔を見せてくれるので、訪れる季節も問いません。
▲300円の入園料を払って庭園内に入り、まずは ”三百年の松”。
18世紀初頭、徳川家宣の時代に植えられたクロマツです。伝承なんかではなくちゃんと記録が残る本物の300年モノです。
また、この松の前でイベントをやっていることもあるので、要チェックです。
実際にお茶がいただけますが、空いていれば見学だけもOKです。
やはり外国人には人気なので入店待ちの行列になってしまいこともあります。
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正面がコンラッドのビル、その右奥に見えるのが電通のビルですね。
▲逆に竹芝方面を眺めたところ。この写真を撮ったのは少し古いので、今のウォーターズ竹芝は絶賛工事中です。
”潮入の池” というのはこの池が海水だからです。池の水をなめたことはないけど塩辛いはずです。
実際、ボラやハゼなど海の魚が棲んでいます。
おっと忘れてはいけない。浜離宮の外れ、汐留川沿いにある小高い山が ”富士見山”。
かつては富士山が見えたのだと思います。
今は富士山の方を見てもビルの壁しか見えません。
でも富士山の方に背を向けて立つと、遠くにスカイタワーを見ることができます。
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浜離宮の鴨場
浜離宮は庭園の他にもう一つの役割がありました。
それは「鴨場」。将軍が鴨猟を楽しむ場所でもあったんですね。
▲こうやって身を隠しながらアヒルと鴨の様子を伺うのですね。
そう、鴨猟にはアヒルが必要なんです。
なお写真には写っていませんが実際には鴨だけでなく様々な野鳥がいることが分かります。
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▲さっきの小屋と違い、こちらは大きな塚に隠れて鴨を待つのですね。
▲小さな小さなのぞき窓と木槌。
これ、実際に板に打ち付けて音を出すことができます。
鴨を捕るには囮となるアヒルが必要です。
アヒルは飼いならしておいて、さっきの木槌でカ〜ン、カ〜ンと鳴らすと餌がもらえるのでこの水路に入ってくるようにしておきます。
鴨はアヒルの後にくっついて行く習性があるらしく、池で鴨とアヒルがいい具合に入り混じったところを見計らって、木槌でカ〜ンと鳴らすとアヒルは餌が貰えると思ってこの水路に入ってきて、くっついて来た鴨を生け捕ります。
鴨場というから弓か網で生け捕るのかと想像していましたが、そんな武器や無粋なものは使わずなんとも優雅に鴨を獲っていたのです。
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浜離宮への行き方
今回はまずは前編として浜離宮のみどころを紹介してみました。後編では季節ごとの浜離宮を紹介したいと思います。
さて、浜離宮への行き方ですが、基本的に公共交通機関を使うことになります。
一番わかり易いのは大江戸線の築地市場駅から。
A1出口を出て昔の築地市場跡を眺めながら新大橋通り沿いにてくてく10分弱で大手門口に到着です。
A2出口で朝日新聞社ビルに出てもだいたい同じです。
汐留の駅から電通を抜けて汐崎橋の交差点を渡って大手門橋まで行くのがたぶん王道でしょう。なんだかんだで駅から10分弱です。
▲汐先橋の交差点の近くには黒川紀章のポストモダンで有名な中銀カプセルタワービルがあったりするので、浜離宮の前後に一緒に見学するのも良いと思います。
浜離宮を初めて訪問する場合やお花畑を見たい! という明確な目的があるなら大手門口から入るのが良いと思います。浜離宮の端なのでここを起点にすれば中を全部見れますからね。
でも、何度も訪れて慣れてきたり、潮入の池方面だけ散策したい時などは中の御門口から入りましょう。また、竹芝や浜松町から歩いた場合も中の御門口から入ることになります。
汐留の駅で降りてヴィラフォンテーヌの前を浜松町方面へ歩き最初の信号を左に曲がり、高速の下の湾岸通りを渡れば中の御門口はすぐです。駅から徒歩5分。大手門口へ回るより近いですから
また、浜離宮へは水上バス経由で入ることもできます。浅草から日の出桟橋までのルートの途中です。
外国人の友人やお客さんを連れていけば絶対喜んでもらえますし、都心でちょっとゆったり過ごしたいときなど、本当に季節を問わず何度でも行きたい浜離宮恩賜庭園です。
浜離宮恩賜庭園
中央区浜離宮恩賜庭園
休園日:なし
開園時間:9:00 – 17:00 (入園は16:30まで)
入園料:300円