京都の中でも有名な伏見稲荷大社の恵比寿扱所と言うのがあるのをご存知でしょうか?
その名も「恵比寿山下伏見稲荷」です。正式名称は「恵比寿山下伏見稲荷大明神」と言います。
山下町
まず、名前の山下はこの辺り恵比寿1丁目の旧町名なのです。
今でも町会の名前として山下町会と言う名称が残っています。
歴史
詳細は社殿前の解説を読むのが一番なのですが、簡単に言うと明治20年頃建てられて、昭和20年に東京大空襲で消失したため翌年昭和21年に再建。
更に昭和51年に再び建て替えられ、そして、またまた平成29年に新しくなりました。
その際に「山下伏見稲荷」から「恵比寿山下伏見稲荷」と名称も変更されたのです。
参拝してみよう
通常の社務所のあるような神社の規模ではありませんが、神様は神様です。
前方にある建物の地下駐車場への出入り口の真横に社殿へ続く参道があります。
そして、この参道にはあの京都の伏見稲荷同様に赤い鳥居がたくさん並んでいます。でも、だいぶ間口の狭い細長い鳥居ですね。
鳥居
いよいよ鳥居が見えて来ました。
京都との大きな差はその本数も絶対的に少ないのですが、幅も狭くて1人しか通れませんね。
これはすれ違いは不可能です。で、そんなことも御構い無しにずんずん進むと最後に石の鳥居が現れます。
石の鳥居をくぐると正面に手水舎があります。
昨年出来たばかりなので、真新しい社殿です。
社務所機能はありませんが氏子さんたちがきっと丁寧に手入れしているのでしょう。新しいだけでなく綺麗です。
きちんと参拝して、さぁ出ましょう。と言う時の視線の先はこんな感じです。
小さいながらも、恵比寿の、正式には山下町の方々に愛され、守れてきたお稲荷さんです。
奉納すればどこかに名前がでるはずです。恵比寿1丁目を愛する方は企業ではなくて個人でも受付てくれるそうなのでいかがでしょうか?
京都の伏見稲荷大社
ここでも以前に紹介した出雲大社の出雲大社東京分詞や、豊川稲荷の豊川稲荷東京別院だけでなく、伊勢神宮の東京大神宮、高野山の高野山東京別院など本社と支社のような神社は全国にたくさんあります。
恵比寿山下伏見稲荷と京都の伏見稲荷大社との関係が前述した出雲大社と出雲大社東京分詞のような関係かどうかは、社殿の解説でも特に触れていないのでよくわかりません。
しかし、全国にお稲荷さんは30,000社あると言われ、その総本宮が京都の伏見稲荷大社です。全国30,000社のお稲荷さんは伏見稲荷大社の扱所と言うことになるのでしょう。
場所
恵比寿駅東口の五差路の交差点をみずほ銀行と横浜銀行のある細い道に入ります。
この道を150mほど直進すると右側です。入り口は狭く、とても見つけにくいので注意しながら進みましょう。
恵比寿山下伏見稲荷
東京都渋谷区恵比寿1丁目22−21