売り切れ必至のプリン
明治通り沿いにあって前々から気になっていたConure(こぬれ)に行ってきました。
なぜ、前々から気になっていながら、今まできた事がなかったかというと、商品がないことが多いからです。
店の窓に貼ってある「プリンあります」がないときは、お店に立ち寄ってもプリンがないのです。
プリンどころか何もないということも珍しくありません。
今日は時間が早めだったこともあり、ようやく噂のプリンにありつけそうです。
店内の様子
決して広くはない店内には、入ると右側に保冷のショーケースがあります。左側には焼き菓子が並べられています。
焼き菓子の棚にこんな札が無造作に置いてありました。
そうです!「プリン売り切れました」札です。これが店頭に貼ってあったら諦めましょう。
左側の保冷ケースです。
ご覧の通りガラガラで、積極的にお商売してます!という雰囲気ではありません。
それもそのはず、どうやらこのお店は予約販売やレストランなどの卸を主にやっているようなのです。
美味しそうな桃のケーキがケース横に並んでましたが、「予約商品です」ということでした。うーん、これは食べてみたい!
女性パティシェ
北海道生まれのオーナー加賀和子さんは、短大を卒業後OLとして6年間勤務ののちに 30歳でイタリアレストラン「キャンティ」に入店しました。
製菓担当を8年勤めた後イタリア、フランスへ渡り2年間修行後、帰国して再び「キャンティ」で2年間働き、1998年7月に「こぬれ・広尾」 のオーナーシェフとして独立をします。
女性のパティシエ(パティシエール)かつ経営者として先駆者的存在ともいえる方なんですね。
以前のお店
日本洋菓子連合協会のHPによると、以前はもっとケーキ屋然としていたようで、正面に保冷ケースがドーンとあり、いわゆるケーキ屋さんらしいポップや看板などがあるのがわかります。
いつから現在のようになったのかわかりませんが、きっといつの間にやら一般の消費者より事前予約やレストランなどの注文が多くなって、そちらに重点を置く方向へ転換したのかもしれません。
で、現在はプリンとチーズケーキなどの限られた商品を限られた数量だけ店頭で販売してるという流れではないでしょうか。機会があればお話を聞いてみたいものですが、いつになるやら。
チーズケーキとプリン
さて、それではいよいよお買い物。
店頭の「プリンあります」に釣られて入店したので、プリンは迷うことなく購入です。
で、せっかくだし、ということでチーズケーキも購入してみました。
プリンは円形の型で焼いたものをケーキのようにカットして1個1個の個包装で売られています。
カットする前のプリンの写真です。
これも店頭販売ではなくてどこかレストラン行きなのかもしれませんが。
テイクアウト専門
特にイートインスペースなどはありませんので、当然ながらお持ち帰りです。
プリンのパッケージはこんな感じです。さあ、開けてみましょう。
どっしりしたハード系のプリンにカラメルと生クリーム、そしてレーズンが付いています。
なんか大人プリンな予感です。
チーズケーキも素朴な感じですが、ぎっしり重めなケーキです。これは期待大ですね。
実食!
プリンはやっぱりかなりハード系で、食べ応えがあります。
カラメルの苦味と生クリームのふわふわ感が相まって、なんとも言えない幸せな気持ちになります。
そして!レーズンの美味しい事。
生なのかな。いわゆる干したレーズンではないぶどうの実の味がするのです。
530円はプリンにしてはお高めだなと思いましたが、納得の味です。そして、この味を求めてお客さんが通う意味がわかりました。
チーズケーキは王道なとても濃厚なチーズケーキで、まじりっ気のない素朴な味わいです。
プリンもチーズケーキもどちらもとても美味しかった。
プリン530円を高いと思うか妥当と思うか、はたまた安いと思うかは、食べてみてからのお楽しみ。
今後、店の前を通って「プリンあります」札が出ていたら店に吸い込まれてしまいそうで怖いです。
こぬれの場所は、広尾の明治通り沿いで都バス06渋谷行きの広尾1丁目のバス停のすぐそばです。
広尾の駅からなら散歩通りを抜けて明治通りに出ればすぐですので、広尾で時間が出来たときなどちょっと足を延ばして覗いているみるのもいいですね。
Conure(こぬれ) 広尾
渋谷区広尾1丁目10−6 広尾ピア寿々 1F
定休日:なし
営業時間:10:30〜19:00