グローバルダイニングといえば80年代から90年代のバブルな時代に一世を風靡した飲食チェーン。
「モンスーンカフェ」や「ラ・ボエム」それに「ゼスト」などオシャレなカフェやエスニックなレストランはどれも人気のお店でした。
今はサラリーマンやおばさま方の姿が多いこれらのお店ですが、その人達が若かった頃はお洒落の最先端のお店だったのです。
今回は外苑西通り沿いの「ゼスト キャンティーナ 西麻布」を紹介します。
このZEST西麻布は2019年1月で閉店しています。
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西麻布の交差点から外苑西通りを青山方面に向かって歩いてすぐです。
周囲のお店などは変わってしまいましたがここだけは30年前と変わっていません。
以前は平日の営業は夕方から。ランチ営業は土日だけでしたが、これからは曜日を問わずランチは11:30から。その代り金曜土曜以外の閉店時間が24時までと早くなりました。
西麻布で平日のランチができる選択肢が増えるのは嬉しいですね。
ZEST西麻布の店内
昔と違うのは大きく目立つWi-Fiの文字と禁煙マークでしょうか。
グルーバルダイニングは全席禁煙の先駆け的存在なのでボエムにしろモンスーンにしろタバコが苦手なな人には嬉しいですね。
▲階段からしてZESTらしいですが、ここでもNO SMOKINGのサインが目立ちます。
▲ウッディでここはテキサスかメキシコかという雰囲気の内装も相変わらずです。
アミーゴセット
食事としても食べられるハンバーガー。今では普通ですが当時はこれだけでも斬新でしたね
▲これはベジタコライス。
肉を使わずないベジタリアン向けということですが、普通にタコライスです。美味しいです。
ZESTがブイブイいわせてた頃はテックスメックというと音楽関係者には馴染みのある言葉でしたが実際に料理として目にすることはあまりなく(福生とか米軍基地が近いところは別)、そんなテックスメックス料理という点でかなり新鮮でした。
▲まさにベジタブルでヘルシーそうです。
▲セットのフライドポテトもサラダもまぁ普通です。
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▲食事は今のスタンダードからすれば普通としか言えませんが、でもこの店内の雰囲気は相変わらず捨てがたいものがあります。
西麻布で遊んでお腹が空いたり火照った体を休ませたい時、このZESTはぴったりのお店で西麻布のオアシス的存在だったのですが、週末のランチタイムはお客さんも少なくやさぐれたテックスメックスな雰囲気がさらに醸し出されて快適ですね。
ZEST西麻布の場所
最初に紹介したとおり西麻布の交差点から青山方面へ50m。
ナチュラルローソンの隣です。
▲恵比寿、三宿、六本木(飯倉片町)や広尾など慣れ親しんだZESTは閉店してしまいましたが、最も古い(?)ここ西麻布は今も元気に営業中です。
平日の深夜営業こそ短くなってしまいましたが逆にランチタイムができたことで行きやすくなった人も多いと思います。
昔と違いテックスメック料理に対する私たちのハードルも上がってしまってZESTのそれは本物じゃないという声もありますが、気軽にそれらしい雰囲気を味わえる点では今でも貴重なお店ですね。
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2019年1月11日 閉店
長年にわたって西麻布の夜のオアシスとして君臨してきたゼストキャンティーナですが、とうとう2019年1月11日をもって閉店してしまいました。
再オープンの予定もないようです。一世を風靡したZestですが残るはわずかになってしまいました。
ZEST ゼストキャンティーナ西麻布
港区 西麻布 2-13-15
定休日:なし
営業時間: 11:30 – 24:00 (日〜木)、11:30 – 27:30 (金土)