恵比寿の「ダイニングハウスとし」
これまで恵比寿のレトロ喫茶として「喫茶銀座」、「珈琲家族」を紹介してきまたしたが、もう1軒「ダイニングハウスとし」を忘れてはいけませんね。
1962年創業、つまり「喫茶銀座」と同じ年に創業している老舗喫茶店です。
▲恵比寿の西口から駒沢通りを渡った先の呑み屋さんが多いエリアです。
昼はランチ、午後はタバコを吸ってサボる喫茶店、夜はお酒も食事も楽しめるダイニングハウスですから場所的にはぴったり。
ただ今はコロナの影響でランチと喫茶店営業だけです。
ダイニングハウスとしの店舗
雑居ビルの1階。看板には洒落たイラストが描かれていますがあくまでも ”イメージ” です。
▲年配のご婦人一人で切り盛りされています。
としの店内
外から見た以上に広い店内です。
▲カウンターと厨房の様子です。
「珈琲家族」もそうでしたが、悪い意味でなく適度に乱雑でまるで近所のおばさんの家に遊びに行ったみたいな感覚です。
▲カウンターの反対側はレンガ調の壁で、そこに沿ってテーブルがずらっと並んでいます。
▲入店すると喫茶か食事か聞かれるので来店目的を告げるとそれぞれのメニューを持ってきてもらえます。
この日はランチだったのでランチメニューが出てきました。
それと灰皿。見ているとほぼ100%のお客さんが喫煙していました。ランチタイムでもそうですから午後の喫茶タイムも同様でしょうね。
「恵比寿銀座」、「珈琲加増」それと「とし」。恵比寿の老舗喫茶はどこも全面的に喫煙可能なのが面白いです。渋谷区なのになぜか恵比寿だけこうなのです。
としのメニュー
ランチメニューは開店と同じ10時から14時まで。
▲ランチメニューは6種類。見ているとオムライスとハンバーグとナポリタンが人気のようです。
またプラス150円でドリンクを付けられます。
”お茶だけでもお気軽にどうぞ” ー う〜ん、ずっと喫茶室だと思っているのですが、逆に洋食屋、レストランだと思っている人が多いのでしょうか。
としのランチセット
この日はハンバーグランチです。
山盛りの白いご飯とアサリの味噌汁が付いてきます。
▲手こねのジューシーなハンバーグに豆腐とレタスのサラダにコーンとゆで卵。
それに加えてナポリタンとチキンソテーが乗ってました。要するにメニューの左半分が全部付いているわけです。
これはボリュームたっぷり、お腹いっぱいになりますね。
ご婦人お一人で注文取りから調理、配膳、レジまで担当していて、お客さん一組ごとに順番にこなしています。
注文を聞いて、調理して、配膳。ここまでが一つの処理なので、それが終わるまで次のお客さんは注文することができません。注文しようとしても忙しいから後でと断られます。このルールが分かっている常連さんは入店しても慌てることなくタバコを吸って雑誌とか読みながら自分の注文の番が回ってくるのを待っているんですね。これは見ていて面白いです。レトロなお店はこういうところも愛しいですね。
ダイニングハウスとしの場所
JR恵比寿駅の西口です。
駒沢通りを渡ってケンタッキーのある路地を50mほど入ったところです。
喫煙者の人にはランチにコーヒータイムに、そしてレトロ感も満喫できる良い喫茶室です。
ダイニングハウスとし
渋谷区 恵比寿西 1-8-2
定休日 : 日曜日
営業時間: 10:00 − 24:00 (当面20:00閉店)