麻布のシンボル、東京タワー
まぁその住所的には芝公園ですが、麻布のほとんどの場所から見えるのでみな東京タワーは自分たちのタワーだと思っています。
さて、この1958年に完成した東京タワーですが2018年に還暦60年を迎えて大きくリニューアルしました。
これまで高さ150mの地点の「大展望台」と250m地点の「特別展望台」という名称でしたが、今回のリニューアルで旧大展望台が「メインデッキ」、特別展望台が「トップデッキ」と改称されました。
2016年から特別展望台のリニューアル工事が行われていて特別展望台へ登ることはできなかったのですが、この度その工事も完了し、3月3日から新しい ”トップデッキ” の公開が始まった訳です。
この日は平成30年の3月3日。東京タワーの高さ333mにちなんで3が3つ並んだ日を日を選んだのでしょうね。
トップデッキツアーの予約
以前はチケット売り場で特別展望台までのチケットを買えば誰でも特別展望台へ上がることができたのですが、今回のリニューアルではトップデッキ(旧特別展望台)へ上がるには「トップデッキツアー」 への参加が必須になりました。
このツアーは事前予約かつ時間指定制でして、今までのように今日は天気が良いから特別展望台まで登って富士山でも見ようかなぁという使い方はできません。予約用Webサイトか東京タワーのチケット売り場で日時を予約することが必要です。
メインデッキまで
ということで、公開初日の3月3日にトップデッキツアーに参加させていただきました。
天気も良かったのでてくてく歩いて行ってまずはこれもリニュアールしたばかりの「タワーズカフェ」で朝のコーヒー。
相変わらず多くの観光客で賑わっていて観光バスも定期観光バスや遠方からの観光バスなど入り交じっています。
このオープントップの ”スカイバス” も東京タワー60週年を記念してお台場との間の特別ルートが運行されているそうです。
これから季節が暖かくなったらこのオープントップバスは最高です。
観光客が記念写真を撮るスポット。
カメラマンさんがカメラの調整に余念がありません。
ノッポンくんがお出迎えしてくれたり、あちこちに花輪が飾られていたりで、リニューアルしたぞ頑張るぞ感がひしひしと伝わってきます。
1階のフロアにはこのような ”Top Deck Tour” の大きな看板が。
写真では切れていますが、右下に ”PRIORITY LANE” つまり優先レーンと書かれています。
一般のお客さんもトップデッキツアー参加者もいったんメインデッキで上がるのですが、その際のエレベーターが別れていてトップデッキツアーは専用エレベーターでメインデッキに向かいます。
事前予約、15分単位での時間指定なので物事がきちんと運べばスイスイ移動できて行列などするはずもないのですが・・・計画通りならば。
トップデッキツアーの入場ゲートは「東京タワー水族館」の入口隣です。
でも入場ゲートの案内表示が動線上ありえない方向を向いているので、ほとんどの人は気づかないかもしれません。トップデッキツアーを予約していて東京タワーに到着したら、下手に探し回らず係員に場所を尋ねるのが確実です。
上の写真は指定された時間ぴったりに私たちが到着した時の様子。前の時間のグループがまだ入場できずに列を作っていました。私たちがゲートを通過したのはこれから5分後でした。
入場時に渡される音声/映像ガイド。
いわゆるAndroid端末ですね。イヤフォンを左耳にかけて音声ガイドを聞きます。
特定の場所で適切な案内が流れるので重宝する人もいるかもしれません。
トップデッキでは見えている景色の説明を画像で紹介してくるので重宝する人もいるかもしれません。
メインデッキからトップデッキへ
専用エレベーターでメインデッキへ上ったら、まずは左の方向へ進んでトップデッキゲートを探しましょう。ここのゲートはすぐに見つかるはずです。
ちなみに写真にちらっと写っている方はコンパニオンでも案内スタッフでもなく、東京タワーの運営会社の広報課の方です。初日ということもあり万全を期しているようです。まずはメインデッキの上の「プラットフォーム」へエレベーターで上がります。ここはメインデッキの上のフロアで、トップデッキとの中継をする場所になります。
今日は初日ということで全員が無料の記念写真撮影をしていただきました。
(通常営業になると有料)
またウェルカムドリンク(ジュースかお茶)がいただけます。これは通常営業になっても無料です。
プラットフォームでトップデッキ行きのエレベーターを待つ列。
想定していた人数を予定通りさばけなかったのかプラットフォームでも大行列が発生していました。
この日は気温も高かったので暑さと人熱れで外国人の女性が気分が悪くなって座り込むなどアクシデントも発生。
このトップデッキとの間を結ぶエレベーターが13人乗りと狭いことがボトルネックになっているようです。
でもエレベーターに乗ってしまえば地上250mのトップデッキまであっと言う間。
トップデッキの様子
トップデッキの様子です。
うーむ、ブルース・リーの映画にこんな部屋で戦うシーンがありましたね。
昼間はキラキラしすぎて疲れてしまいますが、夜はもしかしたら別な空間に感じられるかもしれません。
眼下に東麻布、その向こうに麻布十番、元麻布、南麻布などが広がっています。
六本木ヒルズの展望台と高さはほぼ同じですが見える方向が違うのでこの景色はまた新鮮ですね。
こちらは三田や芝、その向こうのお台場や羽田空港が見えます。霞がかっているのが残念な天気でした。
ここから見ると札の辻の歩道橋ははやり東京タワーを見るベスポジなのが判りますね。
また、当然ですが六本木ヒルズよりお台場は羽田は近くに見えます。
こちらは愛宕ヒルズや虎ノ門ヒルズ側。
虎ノ門ヒルズのルーフトップテラスから東京タワーを眺めると、虎ノ門ヒルズの方が高いように錯覚するのですが、逆にこちらから見ると明らかに虎ノ門ヒルズの方が低いですね。
トップデッキ、狭いようでちゃんとトイレもあります。
女性トイレは個室が1つ。中はこのように装飾されています。
トップデッキから下りる際にはエレベーターを予約します。
予約するとこのような呼び出し機が渡されるので、順番が来るまでトップデッキを堪能できます。
メインデッキの様子
トップデッキのリニューアルが終わり、今はメインデッキのリニューアル工事中です。
4面のうち1面ごとに、1Fも2Fも同時に工事をしていて、工事中はその面には立ち入りできません。
写真左側のノッポンくんが写っていますがコスプレの一般人で、メインデッキには本物のノッポンくんはいません。
ソフトクリームが美味しいカフェ・ラ・トゥールは営業していました。
でも雰囲気がずいぶん明るく変わってしまいました。ここもメインデッキのリニューアル完了時には大きく変わってしまうのでしょうか・・・
床がガラスになっている ”スカイウォークウィンドウ” は健在でした。
世界中、この手の施設にはたいていありますし、150m弱という高さも今やそれほど高いものでもないのですが、それでもやはり高さは感じますね。
以前は ”ルックダウンウィンドウ” という名前だったと思うのですが・・・これも改称されたのでしょうか?
大展望台の帰りはろう人形館に寄って、愛着のあるろう人形たちに変わりはないか、入れ替えはないかチェックをして。
時々リッチー・ブラックモアがツアーに出ていたり、フランク・ザッパに相棒が増えたりしていたんですよね。
最後にろう人形館を出たところにあるマニ・ノイマイヤー(の人形)が店番をするコズミックジョーカーズでロックな雑貨を買ったり、CDやライブの新着情報を調べたりするのが東京タワーのマニアな楽しみ方だったのですが、今はワンピース。
あ、最後ちょっと話がずれました。
リニューアル初日ということでなかなか事前の計画通りに行かなかったようで、ツアーに参加する方も疲れました。トップデッキツアーもだんだん改善されて、当初の目論見通りのプレミアムなツアーになっていくことでしょう。
トップデッキも最初はなんだこの内装はという感じでこれまた疲れてしまいました。目の保養に急遽その後ステーションギャラリーに隈研吾を観に行ったほどです。こういうのはあっちの平成タワーに任せておけばいいのにと。
でもこれも夜に行ってみれば印象が一変するかもしれないなと後になって考えています。
もう少し落ち着いてから今度は夜の時間のツアーに参加してみるまで、トップデッキツアーについては評価保留ですね。
東京タワー
港区芝公園 4-2-8
定休日:なし
営業時間:9:00 − 23:00 (トップデッキは22:15まで)