JAZZ喫茶 渋谷SWING
奥渋谷(おくしぶ)のJAZZ喫茶「渋谷SWING」。オープンして10年も経ってないジャズ喫茶店ですが、古き良き時代のジャズ喫茶の再現度が半端ありません。
流れているジャズはハードバップ以前のもの、つまり1950年代頃までがメイン。
▲東急本店から井ノ頭通りへの方へ向かう奥渋のいわばメインストリート沿いに店舗はあります。
いろいろオシャレなカフェなどがあるエリアですが、ここはハードボイルドなジャズ喫茶。おしゃべりを楽しむためじゃなくてジャズを聴きながらコーヒーを飲んで静かに過ごすのが正しい利用方法でしょう。
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渋谷SWING へのアプローチ
メインストリート沿いとはいっても雑居ビルの4階なので気づかないで通り過ぎていた人も多いかも、
4-BがSWINGですね。
ビルの奥に進むとエレベーターがあるので4Fへ。
▲入り口のドアは二重になっていますが、今は感染症対策で表側のドアは開放されています。
ドアの脇にかかるプレートには ”Jazz, Bar, Coffee and Mood Music” 。うーん、ムード・ミュージックもかかるんですね。もしかしたモンド系かもしれませんが。
▲最初のドアを開けると楽器ケースやテーブルが置かれています。奥には消毒液。
オーナーさんが現役のミュージシャンなので、その関係でいろいろ置かれているのかもしれません。
2枚目のドアは突き当りを左です。
小さく ”SWING” と店名の入ったプレートが貼られています。
ドアをそっと押して開けると店内です。
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渋谷SWINGの店内
1階は喫茶スペース。
タバコのヤニが染み込んだ店内ですが今はもちろん禁煙です。
アップライトピアノの前に2人、さらにカップル席(?)で2人。
壁際には10人くらい座れます。
ライブをやることもあるようです。
▲カウンターの棚にはお酒やグラスではなくLPレコードがぎっしり並んでいます。リクエスト用紙とかはないので選曲はお任せですが、頼めばリクエストも対応してくれるかもしれません。
お店自体は7年目くらいだそうですがLPのジャケットの擦り切れ具合などからすると、オーナーはそれ以前からLPレコードを収集していたんじゃないでしょうか。
左のテーブルは並んで座るようになっています。スピーカーに正対して座るのでこれが特等席なのでしょう。
▲壁には簡単な本棚があって雑誌や音楽関係のムックなどがあります。
それと古川ロッパ。
オーディオは真空管アンプ。ターンテーブルやスピーカーもかなりの年代物というかヴィンテージ。
レコードが録音された当時の再生環境にしているのだと思います。
横にさりげなくトロンボーンやクラリネットが置いてあるのはオーナーが現役ミュージシャンだからですね。
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コーヒーとメニュー
コーヒーはよくあるサイホン式です。
▲凝ったカップでもないですけどサイホンで淹れたコーヒーはいかにもジャズ喫茶というものですね。
ただ70年代のおっかないジャズ喫茶とは違うので難しい顔して音楽を聴きながら苦いコーヒーを流し込むなんてことはしなくて大丈夫です。
ちまきタイプの海苔で巻かれたトーストかと思ったら味付け海苔が挟んであるタイプでした。
バターの甘さと海苔の塩気が絡まっています。
あと意外とボリュームがあります。
裏面はアルコールのメニューになっています。
黒カレーと黄カレーというのも気になります。
昔、渋谷に「SWING」というジャズ喫茶がありましたがこのSWINGはそれとは特に関係なくレスペクトを込めて今の店名にしたようです。
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渋谷SWINGの場所
渋谷の東急本店から代々木公園駅の方に向かう道を進み、「神山町東」の一つ先の交差点の角のビルです。
▲もうなくなってしまった「アップリンク渋谷」の一つ先の角です。
ビルの前には写真のような看板が出ています。
”お飲み物だけでもお気軽にどうぞ” とあるように、内装や雰囲気は往年のジャズ喫茶ですが、肩肘張るようなジャズ喫茶ではないので本当に気軽に利用できますね。
ハードバップ以前ということなので流れる音楽は半世紀以上前の古い音源が多いですが、ジャズって永遠に新しい音楽なので今の耳で聴いても新しい発見があったりします。奥渋の喫茶店として気軽に楽しみたいジャズ喫茶です。
JAZZ喫茶 渋谷SWING
渋谷区 神山町16-4
定休日:木曜日、第2,4日曜日
営業時間:12:00 – 23:00(日祝20:00まで)
(ただし当面は下記に変更中)
12:00 – 20:00