紫玉蘭(しぎょくらん)
東麻布の裏通りに店を構える中華料理の「紫玉蘭(しぎょくらん)」。地元以外にはあまり知られていないこの中華料理店、実は麻布十番の超有名中華料理店「富麗華」の姉妹店なのです。
「富麗華」といえば有名人・芸能人や自他ともに認めるグルメな方が多く利用する中国飯店グループの旗艦店で、早い話が日本の中華料理のトップ店の一つです。
麻布十番祭りの日に富麗華が出す屋台は毎回長蛇の列になる人気店ですが、人気もお値段も高いため麻布十番まつりの時の屋台でしか食べたことがないという人も多いでしょう。
そんな富麗華が属する中国飯店グループのカジュアルラインが「紫玉蘭」ですが、姉妹店ということで味の方は折り紙付き、だけど価格はカジュアルなので麻布十番や東麻布でランチなどという時には外せない選択肢の一つです。
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紫玉蘭の定番ランチセット
ランチメニューに手が入りパンデミック前と多少内容が変わり、若干値上げされています。
▲これは”定番ランチセット” の「海鮮あんかけ やきそば」。1,300円。
やきそばの代わりにつゆそばかご飯に変えることができます。
ランチセットはスープとデザート付き。またランチの麺類には小ライスも付いてきます。
ポッド入りでセルフでサーブします。でもこんなお茶なら自分で注ぐのも楽しいですね。
紫玉蘭のランチメニュー
ランチは11:30から15:00まで。ただしラストオーダーは14時です。
▲パンデミック前はランチコースもあったのですが、今はメニューから落ちています。まぁほとんどのお客さんがランチメニューをオーダーするのであまり困ることはないと思います。
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紫玉蘭の小籠包
具と肉汁がしっかり詰まった紫玉蘭の小籠包は健在です。
▲これはプチっとした食感の「エビ蒸し餃子」。
一人前二個で400円。ランチ限定点心の一つです。
▲そして小籠包のアップ。
お肉がぎっしり詰まったこれは高級感たっぷりです。
紫玉蘭の店内
紫玉蘭の入り口は狭いのですが奥行きのある店内で、1階がバー、2階がホール、3階が個室になっています。
▲入ると奥にバーカウンターが見えます。10席弱のこじんまりしたバーです。
チャイニーズバルを標榜しているので中華には珍しいバーがあるんですね。
2階、3階には左手のエレベーターで上がります。階段もあるのでそちらを使っても大丈夫です。
▲そして2階のホール。大きなテーブルが沢山並んでいます。
ランチはこの2階でいただくことになります。
高級中華というよりカジュアルなチャイニーズレストランといった感じですね。
▲中華料理らしい丸いテーブルです。ただし回りません。
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▲照明はシャンデリアで高級感があります。
また壁には調理器具を配したレリーフが飾られています。
そしてBGMはジャズ。
▲ロフトに目を向けるとピアノにサックスにトロンボーンに・・・
実際に演奏することはできなさそうなので、おそらくですが1930年代の上海あたりのモダンなチャイニーズレストランをイメージしているのではないでしょうか。最先端の退廃的なジャズが奏でられている租界のレストランのような。
▲ここは3階。
4人テーブルがいくつか並ぶホールと個室があります。
2階ほど開放感がなく、東麻布隠れ家っぽく仲間と食事するなら3階ですね。
▲各フロアは階段でも移動できるのですが、その踊り場にはなにやら中国骨董らしい置物が見えます。
写真のように狭いながら高級そうな骨董が置かれています。
▲その階段に置かれたもう一つの置物。高級感を醸し出していますね。
このように料理の味も店内の雰囲気も高級感がありながらでもお値段は庶民的。近くの富麗華の系列なのにあまり知られていなくて地元の人たちが気軽にランチを楽しんでいるのが紫玉蘭です。
富麗華の半分以下のお値段で高級店と変わらぬランチがいただけるので、麻布十番での週末ランチにおすすめです。
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紫玉蘭の場所とアクセス
富麗華は大きな通りに面しているのでまず間違うことはありませんし、そもそもクルマやタクシーで向かう人が殆どでしょう。
でも私たち普通の人でも気軽に行ける紫玉蘭にはバスや地下鉄で行くのがよいでしょう。
▲麻布十番から新一の橋の交差点をドミノ・ピザ側に渡り、飯倉片町(いいぐらかたまち)の方に向け麻布通りを歩きます。
新一の交差点からドミノピザではなく赤羽橋方面へ歩けば「富麗華」ですね。
さて、”目利きの銀次” の看板が目に入りますがこの辺のお店は入れ替わりが多いので、緑の瀬里奈のマンションを目印にする方がよいでしょう。
▲このクリーニング屋さんの角を右へ曲がります。
ここまで来ると麻布十番的雰囲気は薄れ、いかにも東麻布な生活感溢れる雰囲気になってきてます。
坂の向こうには「大越(おおごし)」の看板が見えますね。大越さんはここにお店を構えること半世紀の老舗洋食屋さんです。地元の人に親しまれている点では紫玉蘭に引けを取りませんが、客層は全く違います。
昔ながらの洋食を腹いっぱい食いてぇという時にはぜひこの大越さんを訪れてみてください。
”洋食をいただく” という表現ではなく ”腹いっぱい食う” という表現がぴったりなのです。
▲で、クリーニング屋さんの角を曲がればすぐ先にこのように紫玉蘭の店舗が見えてきます。
麻布十番から歩いてくると新一の橋交差点から1,2分です。六本木やヒルズ方面からだと、ちいばすの麻布東ルート(港区役所行き)に乗って東麻布3丁目バス停で降りれば徒歩10mです。
▲以前は週替りランチが900円という街の中華さんと同じ価格帯だったのですが今は1,000円オーバー。でも店内の設えや接客などは中国飯店グループのクオリティで、かつ富麗華のすぐ近くでこれというのはやはりお得感満載です。
十番からは道がちょっと分かりづらいですし、そもそも富麗華のグループ店ということも知られていないのでしょう。夜は来たことがないのでわかりませんが、ランチに限ればお客さんはほとんどが近隣の方ばかりのようで、これは平日も週末も変わりません。
また東麻布でも2丁目くらいまでのお店やマンションは普通に ”麻布十番” だと名乗っていますが、紫玉蘭はちゃんと ”東麻布の” と名乗っているのも好感が持てます。
それだけ地元の人たちにも親しまれ利用されているのでしょう。
一時期日曜日が定休日となっていましたが、今は月曜日が定休日です。週末に訪問しやすくなったのは嬉しいですね。
紫玉蘭 (しぎょくらん) 基本情報
店名 | 紫玉蘭 (しぎょくらん) |
住所 | 港区東麻布 3-4-16 |
最寄駅 | 麻布十番駅 |
定休日 | 月曜日 |
営業時間 | 11:30 – 15:00、17:30 – 22:30 (日曜は22:00まで) |
予約 | 可 |
近くでランチ
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以前のランチセット
パンデミック前に人気だったランチセットの様子を紹介しておきます。
また人出が戻ってこうした手頃価格のセットが復活して欲しいものです。
▲これは週替りメニューの「酢豚定食」。
名物は「黒酢の酢豚定食」なのですがこの日は普通の酢豚でした。
でもこの酢豚、なにかおかしいですよね。
▲拡大してみましょう。
要するに野菜最低限、豚がたっぷり。
よくある酢豚とは肉と野菜の比率がまったく違うのです。
▲こちらは黄麻婆豆腐定食。
ご飯はお米たっぷりで見た目以上にボリュームがあります。玉子豆腐を使った麻婆豆腐なのですが、むき海老が入っています。
また、麻婆の部分がなにか豆をすりつぶしたようなものが加えられていて変わった食感です。
なかなかジューシーな麻婆豆腐ですが辛さはしっかりあります。
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