JR渋谷駅 山手線
2023年1月7日から8日のまるまる2日間をかけ、渋谷駅の山手線ホームを一つにする工事が行われました。
渋谷駅の山手線は原宿・新宿方面(外回り)のホームと、恵比寿・品川方面(内回り)のホームが別れているのが特徴だったのですが、それを島式の1つのホームにまとめようというのが今回の工事の目的でした。
私たちは山手線を利用することは滅多にないのですが、100年に一度の大工事とか言われると居ても立っても居られず、渋谷駅まで足を運び入場券で駅構内に入って工事の様子を見学してみました。
その大工事の様子と新しい山手線ホームがどうなっているか、端から端まで案内します。
1月9日の山手線の運行は始発から通常運転。
レールの移設工事とホームの拡幅工事ホームも問題なく完了し、このように島型のホームの左右を山手線の車両が行き交うという今までの渋谷駅では見ることができなかった光景に生まれ変わっています。
新しい山手線ホームは元々の内回り用ホームを拡幅する形で行われていました。
山手線を止めている間に外回りの線路をどっこいしょと内回りホーム側に移動させ、それから内回りホームを拡張するという手順だったようです。
そのため今まで1番ホームだった場所の使用をやめ、拡幅された内回り用ホームに外回り用1番ホームと内回り用2番ホームが設けらています。
駅構内の動線が大きく変わるのと、一部施設は仮設なので当分はかなり混雑しそうです。
写真のように1月10日から13日の週の朝は入場に時間がかかるので、中央改札ではなく南改札かハチ公改札を利用するようお願いが出ていました。
ただ、見た感じだとハチ公改札も南改札も絶対混雑します。今まで2つのホームに分散していた人の流れが一つになるのですから。
仮設階段などが整備される1月15日までは、新南口以外の改札はどこも通勤時間帯には大混雑だと思っていた方が良さそうです。
この記事も渋谷駅山手線ホームや渋谷駅の仮設工事に変化があったら都度更新し、最新の状況をお知らせしますね。
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渋谷駅山手線ホーム
JR渋谷駅の新しくなった山手線ホームを端から端まで写真で案内します。
11号車のあたりですね。
見ての通り、ホームの幅は非常に狭くなっています。
▲恵比寿寄りの端から原宿寄り(ハチ公口)の方へ少し行くと工事の囲いがされています。
たぶんここに階段かエスカレーターを設置するのではないでしょうか。
南改札との連絡
▲さらにハチ公口の方へ進むと階段があります。山手線で7号車と8号車のあたりです。
この階段で1Fに降りれば南改札。湘南新宿ラインへの乗り換えもこの階段です。
▲南口のある1Fへ降りる階段のさらに原宿寄りにはエレベーターもあって、これを使えばバリアフリーで1Fへ降りることができます。
▲エレベーターからもう少し原宿寄りに行くとやはり1Fの南改札へ降りる階段です。
今のところ、山手線ホームと南改札を結ぶのは2つの階段とエレベーターだけ。けっこう大変かもしれないですね。
それとこの辺りはまだいろいろ工事中で、今後はキオスクなどの施設が設けられるのでないでしょうか。
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中央改札との連絡
▲以前あった1Fの南口降りる階段と向き合う場所の、3Fの中央口へ上がるエスカレーターと階段は閉鎖されています。
▲その代わり、中央改札との上下エスカレーターと広い階段が原宿寄りに新設されています。
ハチ公改札との連絡
▲みんなお馴染み、以前からあるハチ公改札と繋がる階段。いちばん原宿寄りにある階段です。
ただこの階段を利用するには極端に狭い場所を通って安全上の問題があるのか、警備員が立って新しい階段を利用するよう誘導しています。
新山手線ホームの注意事項
新しくなった渋谷駅の山手線ホームの注意事項をまとめてみました。1月15日、1月下旬、さらにそれ以降も工事が進んでいくので、どんどん使いやすくなっていくとは思いますが、1月9日時点での注意事項です。
最新のホームの配置はJR東日本のサイトで確認してください。
- ハチ公改札はホーム原宿寄りの2つの階段が利用できる。ただ旧い階段の利用は推奨されていません。
- 中央改札はホーム中央部の原宿寄りに新設された上下エスカレーターと階段が利用できる。
- 南改札とはホーム中央部の2つの階段が利用できる。またエレベーターもある。
- 全然バリアフリーじゃないのでベビーカー、車椅子での利用は南改札を基点に考えるのが良い。
- 外回り用のホームは工事中の部分が多くホームは広くない。
工事が終わった新山手線ホーム
新しく拡幅された島型の山手線ホームがどうなっているのか、楽しみだと思います。
でも余裕があるのは内回り用のところ。
▲ホームにはまだ工事中のところが多く、その工事場所の囲いが外回り側にオフセットされているのです。
そのため外回りの電車から降りたお客さんは混雑状況によっては逃げ場がなくて困るかも。しかもまだ慣れていないので、どっちに向かえば目的の改札かも分かりませんものね。
▲山手線車両にはJR東日本の広報(?)とかそういう担当の方も乗車していて、タブレット端末を使って何やら撮影を行っていました。
お客さんの動線の確認とか広報資料の掲載とかに利用するのでしょう。
新ホームの供用が開始された1月9日は連休ということもあって多くの鉄道ファンが詰めかけていました。当分の間は週末ごとにそうした状況が続くのでしょう。
撮影のベストポジションは通常のお客さんの数も少なく車両のすれ違いが撮影できる恵比寿寄りのホーム端でしょうね。
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旧外回りホーム
JR渋谷駅の1番ホームは外回り(原宿・新宿方面)のホーム。かつての1番ホームがどうなったかというと。
今後は渋谷区が公共施設として利用するのだそうです。
JR渋谷駅の山手線改良工事としては今回の切り替え工事が最後の山場だったみたいです。来年度以降さらにもう1回山手線の線路とホームをかさ上げする工事があってそれで完了だそうです。
供用開始を待つ新山手線ホーム
新しく拡幅された島型の山手線ホームがどうなっているのか、楽しみですね。
▲もともと広くない渋谷駅の山手線ホームでしたが、新しいホームは最も幅のあるところで十数mはありそうです。
この写真に写っている部分でまだ全体の半分ですから、以前のホームより格段に広くなっていることが分かります。
▲ただ本当に広いのは途中までで、恵比寿寄りに行くに従って少しづつホームの幅が細くなっているようです。
恵比寿寄りはかなり細くなっています。
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山手線ホームの一本化工事
今回は山手線の線路切換工事が終わった8日(日)のお昼過ぎに見学に行ってみました。
▲これは恵比寿寄りのホームの端の方。
写真ではチラッとしか写っていませんが、レール自体は既に移動済み。
これからホームの整備工事をするという状況でした。
明るいうちにホームの整備工事も終わらせ、それから実際に電車を走らせての確認作業。そして9日(月)の運行再開を待つという段取りでしょうか。
▲運用中の2番ホーム(山手線内回り)とは工事壁で仕切られているのでここに見えるのが1番ホーム分の幅とも言えます。
けっこう広いですよね。
▲ホームの整備工事は、恵比寿寄りの端からホームの床板を敷き、そこに点字ブロックは貼っていくのが主な作業のようでした。
床板を敷くチーム、点字ブロックの指示線を書いていくチーム、点字ブロックを貼っていくチーム、そして監督者。
見ていて清々しいチームプレーです。
▲レーザー光を使って墨出しをして点字ブロック用の指示線を描いています。
ホームの端から端まで、何百枚もあるので1mmでもズレたら大変なことになりますからね。
やはりこういう時はタブレットやPCの小さい画面より、視認性も高くランダムアクセスができる紙の方が便利そうです。
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点字ブロックが順調に貼られていくと焦るのが床板の敷設チーム。
なにせ床板がないと点字ブロックを貼ることができませんから。
▲実は今工事している新ホーム自体が仮設のようです。このあとさらにかさ上げ工事をするので、その時がホームの恒久的工事になるのでしょう。
そのためホームの基礎には鉄板が敷かれ、その上に滑り止めも兼ねた樹脂製のボードを敷いてホームの仮設整備が一丁上がり。
鉄板は敷き詰めたのですが、まだその上に敷くボードには手が付いていない状況です。点字ブロックチームの作業は迫ってくるし、作業監督は気が気でないでしょう。
私たちみたいな仕事だと簡単に ”じゃ、リスケで” と済ませてしまうこともありますが、1月9日の始発までにすべて完璧に終わらせないといけないのですから、それは大変でしょう。
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工事を見守る人々
とにかく100年に1度の大工事とあって注目度も高いです。
工事の様子をひと目見ようと多くの人が仕切り壁の中を覗き込んでいました。
▲スマホで撮っているのは通りがかりのライトな鉄ちゃんたちでしょうか。
鉄分が濃い本格派はちゃんとカメラ持参でしたが、そうした人たちはこの日は意外と少なかったです。たぶんレールの移動工事という大作業が行われた7日に来ていたのでしょう。
▲この写真に見える人たちは多くがたまたま渋谷に用事があって来たら工事してたいという感じ。
ともあれ、1月9日の始発から新しい山手線ホームでの運用が始まりますが、仮設工事が一段落する1月下旬までは何かと工事が行われたり、動線が混乱したりすると思います。
さらにその後はいつになるか分かりませんが、山手線ホームのかさ上げ工事が行われ、そこでやっとJR渋谷駅の基礎は完了です。
そして桜丘の再開発があり、東急東横店跡地にスクランブルスクエアの拡張棟が建ち。渋谷駅の周辺の工事はまだまだ続きます。
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