らーめん 盛運亭
創業1983年だから昭和53年。それ以来40年にわたって古川橋(南麻布)の地場ラーメン店として営業を続けていた「盛運亭(せいうんてい)」が閉店したのが2023年10月。
惜しまれつつ閉店・・・と思っていたら、2024年の年明け1月から天現寺橋(広尾)の新しい店舗に移転、営業再開しています。
テレビ朝日の伝説の深夜番組「タモリ倶楽部」に何度も登場し、タモリ自身も通っていたという都市伝説が有名なラーメン屋さんです。また、これぞ町中華という感じでローカルの常連も多かったようです。
▲新しい店舗の外観は派手な赤い看板に白字で「盛運亭」。さらに黒字で「SEIUNTEI」と読みがなまで振られています。
古川橋の店舗からは間逆なイメージになっていて、ここは本当に古川橋にあった「盛運亭」なのか心配になりましたが、紛うことなくこれはあの「盛運亭」でした。
麻布通りの古川橋から三の橋にかけてはなぜか町中華やラーメン屋が密集しているんですよね。麻布十番と白銀高輪とのほぼ中間、すぐ裏は南麻布の高級住宅街という世間一般にはセレブなエリアと認識されているエリアになぜラーメンとか町中華が多いのか。麻布七不思議の一つかもしれません。
そんなラーメン、町中華の激戦区で40年も続いた「盛運亭」ですからきっと何か秘密があるはず。天現寺(広尾)に移転してからも以前のような支持を集め続けることができるのか、気になったので訪問してみました。
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盛運亭のランチ
今回は平日のランチタイム、11時の開店からほどなくという時間帯に訪問してみました。
時間が早いせいか他にお客さんはいなかったのですが、12時近くになるにつれどんどんお客さが増えてきて、やはり今も働く人々に人気なんだなぁという感じです。
▲この日のために朝食を控えめにして「ラーメン+チャーハンセット」 1,200円をオーダーです。
ラーメン単体の場合は890円。310円をプラスすると半チャーハンが付いてくるのでこれはお得です。
他のお客さんもほとんどがセットを注文していましたから、やはり人気なんですね。
昔ながらの日本の中華ラーメンにモヤシがトッピングされています。
実は麻布ガイドは「盛運亭」の味が口に合わなくて今回が久しぶりの訪問でした。
この醤油ラーメンは醤油の味に甘さが感じられもの。お昼に塩分や炭水化物をしっかり摂取したい人向けだと思います。
いわゆるベットリ系のチャーハンなのでこれも好き嫌いが分かれるかもしれません。
でもやっぱりラーメンとチャーハンの組み合わせはやはり正義です。口に合うとか合わないとか言いながらも結局お箸が止まらずパクパクいただいてしまいます。
盛運亭のメニュー
テーブルには普通あるようなメニューは置いてありません。
まだメニューを試行錯誤しているのか、注文したものが間に合わなかったのか。
ただ古川橋時代と比べるとメニューの内容がずいぶん変わった気がします。それに価格も以前のような絶妙に安い感じはしなくて普通にお高いラーメンになっています。たぶんですけど、競合が多い古川橋と違って天現寺橋なら競合も少なくて強気な価格で出せるのだと思います。
全メニューは店内の壁に書いてあるので、とにかく店内に入ってから何を注文するか考えましょう。
盛運亭の店舗と店内
以前は一軒家のような雑居ビルの店舗でしたが新しい店舗は明治通りに面したマンションの1階。
▲偶然でしょうが目の前に都営バスの停留所があるところも以前と同じ。
”らーめん” と書かれた赤いノボリ、やはり赤い大きな看板。
ひと目でここにラーメン屋があると分かりますし、近づくとそれが「盛運亭」と分かっておぉ〜となる仕掛けです。
写真で分かりますが以前はレトロなお好み焼きさんがあった場所です。
▲店内はテーブル席がメイン。カウンター席がメインだった古川橋の店舗よりはかなり広く感じられます。
入口付近にはカウンター席も用意されていて混雑時のおひとり様対応も可能。
▲店内の奥、キッチンの向かいにもテーブル席が用意されています。
オーダーはテーブルに着くと店員さんが聞きにくるスタイル。
そしてお冷、お箸、レンゲ、お手拭き、調味料はセルフサービスです。それらは店内中央の冷蔵庫横に置かれているので自分で取りに行くスタイル。食べ終わった食器を下げるのは店員さんが行います。
そこら辺の店内ルールは壁に手書きでいろいろ書かれているのでよく読んでおきましょう。
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盛運亭の場所とアクセス
最寄駅は日比谷線の広尾駅です。
広尾の商店街を進んでパチンコ屋のところを左に曲がり、真っ直ぐ行って明治通りを渡った先にあります。駅から徒歩5分くらい。
近隣に駐車場はありませんが外苑西通りの白金寄りにパーキングメーターがあります。
タモリ倶楽部に何度も出ているので、それがあって ”タモリが通う” みたいな伝説になっているのでしょう。
タモリ倶楽部は制作費が低い深夜番組だったので ”流浪の番組”という自虐ネタもあり、有栖川公園でロケをすることもしばしば。有栖川公園から少し下れば古川橋なので、そんな関係でランチや打ち上げに盛運亭を利用したことが発端なんじゃないでしょうか。
そしてタモリだけでなく他にも盛運亭を贔屓にしていた芸能人も多いみたいですね。
駅や盛り場からも離れた普通の町中華に芸能人のサインが所狭しと飾られ、いかにも都心の隠れ有名ラーメン店といった感じの盛運亭でしたが、その雰囲気は天現寺に移転してもあまり変わらないようです。ただ壁に貼られたサインは移転しなかったみたいですけど。
地元民でもない限りわざわざ足を運ぶことはないけど、広尾や南麻布近辺で簡単に食事をというときに美味しくお腹いっぱいになるしネタにもなる盛運亭は良い選択肢かもしれません。
タモリ倶楽部は終了してしまいましたが、盛運亭の方はさらに続いて欲しいですね。
らーめん盛運亭 基本情報
店名 | 盛運亭 |
住所 | 渋谷区広尾 5-25-6 |
最寄駅 | 広尾駅 |
定休日 | 日曜・祝日 |
営業時間 | 11:00 – 21:00 |
決済 | 現金 |