西麻布は坂道だらけ
麻布の坂道1、麻布の坂道2に続き今回も西麻布の坂道の紹介です。
西麻布は外苑西通りと六本木通りの交差点、その名も西麻布交差点を中心に全てが坂道であると言っても過言ではありません。そんな多くの坂道のある西麻布の霞坂、笄坂、牛坂、堀田坂に続き2つの坂道をレポートします。
大横丁坂(おおよこちょうざか)
「江戸時代、この付近を俗に大横丁と呼んでいたことからこの名がついた。富士見坂とも呼ばれていた」
この大横丁坂の場所ですが、旧テレ朝通りから外苑西通りまでの大使館の並ぶ坂道だと思っていましたが、どうやら港区のHPではその道に直角に交わる別の坂を指しているページと大使館の並ぶ坂を指しているページと両方存在するので、どちらが本当の大横丁坂なのかわかりません。
ここでは両方大横丁坂って事で話を進めたいと思います。
大使館の並ぶ坂道
テレ朝通りからラオス大使館、ギリシャ大使館、ルーマニア大使館が左側に並ぶ坂道です。
テレ朝通りから入るとすぐにまいばすけっと西麻布店3丁目店があり、ちょっと下るとまずラオス人民民主共和国大使館。
車は外苑西通りから登り坂に一歩通行です。細い道ですが結構車通りの多い坂道です。
対向車に気をつけながらさらに下ると左手にこんどはギリシャ大使館が見えてきます。
さらに下るとルーマニア大使館です。
ルーマニア大使館は最近ちょっとお色直しをして、分かりやすく明るい雰囲気になりました。
坂の中盤に2016年までは、水回り製品を扱うルベインのショールームやギャラリーがあったのですが、現在はスペイン・バスク料理でミシュラン三ツ星のレストラン「ENEKO TOKYO」があります。
この建物は真っ白で中央が吹き抜けのテラスになっている気持ちの良い建物なので、とても素敵なレストランです。
坂の上から撮影した写真と下から撮影した写真を掲載します。下からは正面に六本木ヒルズがよく見えます。
もう1つの大横丁坂
こちらは大使館の並ぶ坂道のギリシャ大使館の角を広尾方面に入った短い坂道です。特に何かあるというわけではなく、普通の住宅街です。
きっとこの辺り全体を大横丁と呼んでいたのでしょう。
紺屋坂(こんやざか)
「こうやざかとも呼ぶ。この坂付近に紺屋(染物屋)があったのでこう呼んだ。また江戸時代、坂のがけ下がごみ捨て場だったことからごみ坂ともいった」
紺屋坂の場所は、外苑西通りから笄公園とセブンイレブンの間を入った坂道です。
以前はゴミ捨て場だった場所というのは笄公園なのでしょうか。崖下というくらいですからかなり急だったのでしょう。
それにしてもごみ坂とはひどいですね。
フレンチレストラン「ランベリー」
外苑西通りから入ってすぐ、笄公園の向かいのビルの2階に以前はスフレの専門店ル・スフレでしたが、現在は南青山から昨年11月に移転してきたフレンチのランベリーが入っています。
このお店もミシュランで星を取っている高級レストランです。
五差路と笄小学校
さらに進むと五差路に行き着きます。
そしてその正面に笄小学校の正門があります。
笄小学校を過ぎるととかなり道幅は狭くなり、住人以外の車の出入りはありません。なぜなら先には車で通れる道はないからです。
大横丁坂と違い、紺屋坂の先は徒歩でなくてはテレ朝通りへは抜けられません。
テレ朝通りへ抜ける細い道も中国大使館へ通じているので、常時警察官が見張っています。なんとなく物騒な感じがしますが、いつも警察官がいるので安全とも言えます。
高級なエリア
今回の2つの坂には面してませんが、ウクライナ大使館も2つの坂のちょうど中間にあります。
とても静かな住宅街ですが、大使館が多く存在し、ミシュランの星を取ったレストランがある場所。高級イメージそのものですね。
そんな場所が以前はごみ坂と呼ばれていたなんてここを行き交う多くの人は知らないでしょう。
今回の2つの坂には、以前紹介したような坂の名称や由来を記した案内がありません。そんな坂の名前や由来を知っていたらかなりの通になれる事間違いありません。