原宿と青山が重なる神宮前の現代アート専門ギャラリー「MAHO KUBOTA GALLERY」。昨日の空を再現するAKI INOMATAの展覧会を開催中

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神宮前の現代アートギャラリー

文化都市を標榜する六本木には国立新美術館を筆頭に多くの美術館、ギャラリーが集中していて現代アートの首都のような様相を呈していますが、都心のもう一つの文化発信地、青山・表参道エリアにも六本木に負けず劣らずな美術館、ギャラリーが集結しています。

今回紹介するのは2016年に神宮前にオープンした現代アートのギャラリー「MAHO KUBOTA GALLERY(マホクボタギャラリー)」。

ちょっと分かりづらい場所にあるものの、ジェンダーをテーマにしたアーティストを紹介するなど硬軟とりまぜた多彩なラインナップが魅力のギャラリーです。

▲住所で言えば神宮前。東京のカルチャーの発信地である原宿と青山が交わる場所です。

今回は注目の女性アーティストAKI INOMATAの展覧会「昨日の空を思い出す」と併せて紹介します。

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MAHO KUBOTA GALLERY

数々のギャラリーでディレクターを務めてきた久保田真帆が2016年にオープンさせたギャラリー。

扱うアーティスト中でも目玉はイギリスの現代アート代表するアーティストの一人、ジュリアン・オピーでしょうか。

▲神宮前のマンションの1Fの一部がギャラリー。

キラー通り(外苑西通り)から1本路地を入った閑静な場所です

▲これはジュリアン・オピーの展覧会の様子です。

陽の光が差し込んでいることで分かるように開放的な雰囲気のギャラリースペースが一つ、さらにバックオフィスの一部を展示スペースにしていることもあります。

ジュリアン・オピーの展覧会のときの様子はこちらの記事をどうぞ。

▲これは別のアーティスト(菅 雄嗣 )の展覧会のときのもので、ギャラリースペースの奥の方の様子です

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「昨日の空を思い出す」 AKI INOMATA

2023年夏に開催されているのはAKI INOMATAの展覧会「昨日の空を思い出す」。

ビーバーに彫刻させた「彫刻のつくりかた」で一気に評価が高まったAKI INOMATAの現在進行形のプロジェクトの展覧会です。

▲透明なグラスに水が入っている作品。

でもよく見ると水の他にも何か入っています。

▲雲のようにも見えます。

この作品は ”昨日の空模様をグラスの中に再現” したものです。

ある液体を3Dプリントして昨日の空模様を再現し、それがグラスの中に入っています。

今日、今、見ているのは昨日の景色なんですね。

▲ちなみに内容物は水(H2O)なので飲むこともできるそうです。

また、グラスを手にとって揺らしてみても大丈夫です

▲ミラー仕上げのテーブルが窓際に置かれ、その上に展示されていますか。

昨日の空の上に今日の空が映り込んだり、太陽の光が差し込んだり。

これ絶対に晴れた日に訪問するのが良いです。

そのためギャラリーのオープン時間は14時から19時まで。通常は12時オープンなのですが、午後の方がより陽の光が多いからという配慮なのだと思います。

ただこの展覧会はオープンする日が限られています。会期は2023年8月25日(金)から9月16日(土)までですが、実際にギャラリーを開けるのは12日間だけです。天気予報とにらめっこして訪問日を決めてください。

▲これが作品を制作するのに使用している3Dプリンタ。

毎日空模様をデジタルデータ化し、アーティストが夜な夜なこの3Dプリンタで作品を制作しているのだと思います。

あ、そうです。会期中は毎日毎夜作品を制作し、それを翌日展示しています。なので、訪問する度に違う作品が展示されています。

「昨日の空を思い出す」展の様子はこちらのInstagramでも紹介しています。

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▲この「昨日の空を思い出す」はパンデミック中に開始されたプロジェクトで、その間に制作された作品は写真としても残されていて、今回の展覧会でも展示されています。

これは2022年10月30日のもの。

グラスに入っているのは単なる水なので飲むこともできるそうです。

▲ギャラリー中央にはモニターが設置され2分半ほどの作品が上映されています。

▲写真作品は全8点。

どれも2022年の10月下旬から11月初頭にかけてのもの。

▲過去のどこかの空模様(左写真)、東京の昨日の空模様(グラスの中)、そして神宮前の今日の空模様。

時間と空間をまたいだ異なる空模様を見られるのですね。

コンセプチュアルなアーティストとしてのAKI INOMATAの面目躍如たる展覧会。SNS映えもするおすすめの展覧会です。

なお、写真・動画は撮影OK。SNSなどネットで公開する場合はハッシュタグ #thinkingofyesterdayssky をお忘れなく。

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MAHO KUBOTA GALLERYの場所とアクセス

最寄り駅は銀座線の外苑前駅です。

最短ルートはスタジアム通りから熊野通りに入って熊野神社の先を右折して最初の角を左折。

▲すぐ右手にMAHO KUBOTAギャラリーの建物があります。徒歩で約7分です。

この写真ではAKI IONMATAに合わせてオープン時間が午後2時から7時となっていますが、通常は12時から午後7時までです。

あるいは外苑西通り(キラー通り)を千駄ヶ谷の方に向かい、原宿幼稚園前の交差点を斜め右に入ります。200mほど行くと神社(熊野神社)があるのでその脇道を進んで最初の角を左です。これだと外苑前の駅から徒歩10分弱。

▲原宿駅からは徒歩15分くらいです。そちらからの場合は外苑西通りの神宮前三丁目交差点の角に建つ建物(カール・ハンセン)の横の階段を上がります。

上の写真では看板の左奥に階段が見えると思います。

▲この 階段ですね。

▲階段を登ればMAHO KUBOTAはすぐ目の前。

原宿から奥原宿をぶらぶらしてきたり、表参道からまい泉通りを使ってみたり、あるいは外苑前からキラー通りを冷やかしながら歩いたり。道草しながら東京のカルチャーに触れつつ、最後はMAHO KUBOTA GALLERYで現代アートの先端に触れる。そんなシチュエーションで訪問してみたいギャラリーです。

またMAHO KUBOTAの近所にはHUMAN MADEカフェ by ブルーボトルBOTTA COFFEE、奥原宿のneelなどキラー通り、奥原らしい感度の高いオシャレなカフェも多いです。

昨日の空を思い出す AKI INOMATA 基本情報

会場 MAHO KUBOTA GALLERY
会期 2023年8月25日(金)〜9月16日(土)
オープン日 8月29日〜9月2日、9月12日〜9月16日
時間 14:00 − 18:00
料金 無料

MAHO KUBOTA GALLERY 基本情報

名称 MAHO KUBOTA GALLERY
住所 渋谷区神宮前 2-4-7
最寄駅 外苑前駅、北参道駅、表参道駅
休廊日 日曜、月曜、祝日
時間 12:00 − 19:00
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