高橋恭司「Ghost」
代官山のコンテンポラリーアートのギャリー「LOKO Gallery」で写真家 高橋恭司の個展「Ghost」が開催されています。
開催期間は2022年9月16日から10月16日まで。
コマーシャルな写真家として30年以上前から活躍し、最近は写真作家として活動している高橋恭司の作品集「Ghost」の発売記念を兼ねた個展です。
▲海外雑誌の「Purple」や宝島の「CUTiE」やロッキング・オンの「H」といった90年代のカルチャーをリードした雑誌を主戦場としていた高橋恭司だけにクリエイターたちへ与えた影響も大きいようです。
今回の個展ではそんなクリエイターたちとのトーク・イベントがふんだんに企画されています。
PR
Ghost
この個展の会場は代官山の現代アート専門の「LOKOギャラリー」。それほど大きくないギャラリーですが、そこの3フロアを使い初期の作品から最近作まで、代表作から秘蔵作品まで、ちょっとした回顧展的に作品が展示されています。
▲1階の入口部分は併設のカフェ「zenta coffee」。
ギャラリーへはこのカフェを通って入ります。
1階 − 90年代作品
1階のギャラリースペースはカフェの奥。
東京(渋谷)やニューヨークの一瞬を切り取った作品などが順不同に並んでいました。隣り合う作品には10年以上の時間差があるのに連続しているかのよう。
▲90年代のバブル以降、クールジャパン以前の東京カルチャーに親しんだ人には懐かしくも刺激的な作品たちではないでしょうか。
▲LOKOギャラリーはカフェ「zenta coffee」も展示スペースとして使っているので、カフェに展示されている作品もお見逃しなく。
この写真で左に3点並んでいるのはギャラリー1階の90年代作品、右はカフェに展示されている最近作です。こうした凝った展示構成もLOKOギャラリーの特徴です。
▲”HO GHOST HO” と書かれているのは高橋恭司の最新作品集「Ghost」。これは特装版で完売だそうです。ただ通常版はまだ残部があるそうです。
その上に並ぶ5枚の写真は「The Clouds」という2016年の作品。ポラロイドを使って撮影したものです。
壁から何やらコンクリートの塊が生えていますが、これは2階へ上がる階段です。LOKOギャラリーの名物階段です。
PR
2階 − 新旧作品
ちょっと怖い階段で2階へ上がると、こんどは主に最近作が展示されています。
▲「Flowers」という90年代の作品と同名の2022年の新作たち。
▲ちょっと隠れるような場所に展示されていた「Mirror Image」。
インスタントフィルムで撮影された2022年の新作群です。
地階 – 90年代作品
LOKOギャラリーは地階にも展示スペース兼カフェスペースがあって、「Ghost」展は地階でも展示が行われているので忘れずに。
▲地階の奥に展示されている作品たち。
床に広がっているのは「時代の引っ越し」という最新インスタレーション。90年代からの雑誌などが使われています。
壁には写真や絵画作品が展示てされています。
ちなみにこのスペース、中に入ってじっくり鑑賞できますよ。
作品集と個展のタイトル作品が絵画とは意外でした。写真家 高橋恭司というイメージばかりでしたが、絵画作品も制作するんですね。
「Derek German’s room (デレク・ジャーマンの部屋)」、1991年の作品です。
WOrld's End 写真はいつも世界の終わりを続ける
¥4,400 (2025-04-26 04:22 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
PR
トークイベント
2022年10月16日までの会期中にいくつかトークイベントが予定されています。高橋恭司とゲストのトークが聴けるのですが、そのゲストがかなり豪華です。
9月24日(土) 17:00〜 永積崇(ハナレグミ)
10月5日(水) 17:30〜 坂本美雨
10月8日(土) 17:00〜 大竹昭子・安田和弘(作家/写真家)
10月13日(木) 18:00〜 川内倫子(写真家)
10月15日(土) 17:00〜 寺本健一(建築家)
どれも時間は1時間、予約不要、入場無料です。
ただギャラリーのスペースが限られているので、どうしても見逃したくないという人は少し早めに訪問した方が良さそうです。
PR
LOKOギャラリーの場所とアクセス
代官山の駅から徒歩で10分弱。
八幡通りを「代官山駅入口」の信号で渡ってTサイトの裏を通ってさらに真っ直ぐ。「都立一商前」の信号を右に曲がって100mほどです。
代官山には現代アート専門ギャラリーの草分け「アートフロント・ギャラリー」を筆頭に「ヒルサイドフォーラム」のようなスペースまでいくつかアートスペースがありますが、その少し離れたLOKOギャラリーもまた現代アートをメインにしたギャラリーです。
ここで90年代からずっと時代を冷酷に切り取った写真を取り続けてきた高橋恭司の個展です。展示の構成やインスタレーションも含めたそのメッセージを受け止めたいです。
高橋恭司「Ghost」 基本情報
名称 | 高橋恭司「Ghost」 |
会場 | LOKO Gallery |
会期 | 2022年9月16日(金) 〜 10月16日(日) |
料金 | 無料 |
撮影 | 写真撮影可能 |
LOKOギャラリー 基本情報
店名 | LOKO Gallery |
住所 | 渋谷区鶯谷町 12-6 |
最寄駅 | 代官山駅 |
定休日 | 月曜日、火曜日、祝日 |
開廊時間 | 11:00 − 19:00 (水〜土)、12:00 – 18:00 (日曜) |