青山ツィンビルのエルグレコ
レトロ喫茶と言うにはちょっと違う気もするけど、でも昭和のあの時代でなければ絶対しなかった/できなかった内装の喫茶店、青山ツィンビル地下の「エルグレコ」。
16世紀の宗教画家、マニエリスムの画家として有名なエル・グレコを店名にしたのはその内装を見れば間違いないと思います。
テーブルの向こうのステンドグレスもエル・グレコ風。
でもたぶん、80年代初頭の ”重厚な雰囲気” というのはこういうものだったのでしょう。
エルグレコの店舗
商業複合ビルの店舗なので創業時から大きく変わってはいません。
▲ただ周辺のオフィスワーカーを呼び込むためにキャッチーなフレーズを並べ、いろいろ注意書きやら案内が増え、テイクアウトもやってと時代に合わせて変化していった結果、店頭がちょっとごちゃごちゃしてしまったのは否めません。でもこれはこれでオフィス街の喫茶店らしいですね。
▲店内にはブロンズ像もありますが、これモデルの体型や作品のタッチから日本の彫刻家の作品ですね。
また壁際には赤いベンチシートが並んでいます。店内はシートも椅子も座るところは全部赤。こだわっています。
周囲にテーブル席が並んでいる様子が分かると思います。
南青山のこの辺りとしては貴重なレトロ喫茶だと思います。
▲喫茶店ですがアルコールも充実しているのでワイングラスなど食器類も楽しめます。
エルグレコのメニュー
メニューは基本的に2種類。
近隣のオフィスの人が午後の糖分・炭水化物をこれで補給しに来るのです。
生姜焼きやカレーなどこれからバリバリ仕事をする人向けのメニューです。
こういうメニューを柔軟に追加してきたことがエルグレコが40年以上続いている大きな理由だと思います。
本格喫茶らしいメニューです。
ランチは何にしようかお昼時のツィンビル内をうろうろするオフィスワーカーたちにアピールするにはこれが最適です。
そしてリピーター獲得策としての珈琲券。490円のコーヒーを11杯飲めて3,300円だから相当お得です。
エルグレコのデザートセット
この日はスコーンのセットをオーダーしてみました。
▲大きな手作りスコーンとホイップクリームにストロベリーソース。わーぉ!。
お昼時間を過ぎると店内も空いてきて落ち着いてデザートをいただきながらコーヒータイム。
エルグレコの場所
青山ツィンビル(新青山ビル) 東館の地下です。
最寄り駅はもちろん青山一丁目駅ですね。
フォントが昭和を感じさせます。
青山一丁目駅周辺のオフィスワーカーの利用がメインだと思いますが、この辺りを散歩中にちょっとお茶をしたいとか、小腹が空いたなどと言う時にはエルグレコも良い選択肢ではないでしょうか。
もちろんレトロ喫茶として昭和の重厚な雰囲気を味わうために出かける価値のある喫茶店です。
エルグレコ
港区南青山 1-1-1
定休日 : 土日祝
営業時間 : 7:30 – 22:00