4月12日。この日は年に1回の「パンの記念日」なのだそうです。
江戸時代末期の1842年のこの日に伊豆の代官、江川太郎左衛門が軍隊用食糧として西洋式の「兵糧パン」焼いたことからパン食普及協議会が「パンの記念日」と定めています。ただマーケティング的に年に1回では少ないので、毎月12日を「パンの日」として決めているようです。
麻布ガイドでは麻布、青山エリアを中心にいくつもパン屋さん、ベーカリーなどを紹介していますが、4月12日のパンの記念日便乗企画として、エリア別にここだけは行っておこうというパン屋さんを紹介してみます。
PR
表参道・青山エリア
パンとエスプレッソと
表参道まい泉通りの「パンとエスプレッソと」。
今や暖簾分け店があちこちにある「パンとエスプレッソと」グループの本店です。
▲形態はベーカリーカフェですがいつも混んでいる印象がありますね。
ベーカリー部門はカレーパンなど料理系やショコラなどおやつ系まであって親しみやすいもの。
普通の日本人向けのパンがそこそこの値段(表参道なのでやはりちょっと高いです)で買えるところも人気の秘密だと思います。
住所 定休日 営業時間 |
渋谷区神宮前 3-4-9 不定 8:00 – 21:00 |
ゴントラン・シェリエ
フランスのベーカリー&カフェ「ゴントラン・シェリエ」が日本に再上陸し、青山ラ・ポルトに店舗を構えています。
クモ(雲)ワッサンという愛称でも呼ばれるクラウドクロワッサンが話題ですけどそれ以外のベーカリーも充実しています。もちろんクロワッサンが一番人気なのでしょうが、とにかくパンの種類が豊富。スイーツも種類豊富です。
そして店舗1階がショップ、2階がカフェです。
朝の仕事前にパンとコーヒーで朝食を食べたり、普通にベーカリーとして利用したりと使い勝手の良いベーカリーです。
住所 定休日 営業時間 |
渋谷区神宮前 5-51-8 不定 7:30 – 20:00 |
アマムダコタン
人気があまり衰えず、今でも平日の表参道に行列を作る「アマムダコタン」。
パンそのものが美味しいのは当たり前として、ここアマムダコタンでしか食べられない惣菜だったり、スイーツだったりが、見た目も美しく美味しいところが人気です。
店内のインテリアからマリトッツォまでアマムダコタンの世界観を感じますね。
住所 定休日 営業時間 |
港区北青山 3-7-6 SNSで告知 11:00 – 19:00 |
広尾・西麻布エリア
ブレッド&タパス 沢村 広尾
軽井沢発祥のベーカリー「沢村」ですが、今やすっかり「広尾の沢村」として定着しています。
週末ともなると遠方のナンバーを付けたクルマが外苑西通りにずらっと並ぶくらいの人気店です。
1階はベーカリー部門で、トングで好きなパンを選んで購入するスタイル。片隅にイートインコーナーがあっていつも混んでいます。
2階はレストラン。こちらも週末のモーニングは混雑します。
住所 定休日 営業時間 |
港区南麻布 5-1-6 なし 7:00 – 21:00 (ベーカリー) |
トリュフベーカリー
COVID-19のパンデミック中に広尾にオープンしたのが「トリュフベーカリー」。オープン時から話題のベーカリーですが、考えてみれば広尾への進出は沢村より全然最近なんですね。
▲広尾店のパン売り場です。
トリュフベーカリー自体はすごい勢いで店舗が増えているみたいですが、その割に広尾店は今でも平日に行列ができるくらい混んでいます。品揃えが多いのでしょうか。
それを確かめる意味でも一度は行列に並んでトリュフベーカリーの広尾店をチェックしておくのが良いかもしれません。
住所 定休日 営業時間 |
港区南麻布 5-15-16 なし 9:00 – 21:30 (土日祝は20:00まで) |
BARTIZAN (バルティザン)
砂糖はもちろん油脂も使わず、自家製酵母で作った健康的なパンが食べられる日赤通りの「BARTIZAN(バルティザン)」。
どの駅からも徒歩15分以上という訪問するにはちょっと不便な場所にあるにもかかわらず、徐々に話題になりお客さんの支持が高まっています。
店内はアマムダコタンにも似た世界観で統一、パンの種類数は決して多くはなく、いわゆる菓子パンはなく、食事パンの展開。大人向けなベーカリーです。
店舗の場所は日赤通りの以前ラ・ボエムがあった場所。そう、バルティザンはあのグローバルダイニング系のベーカリーです。どうも社内ベンチャー的な位置付けみたいですけど。
住所 定休日 営業時間 |
港区南青山 7-11-4 なし 8:00 – 20:00 |
エクル
ちゃんとしたパン屋さんなのにその立地が理由ですごい損をしているのが西麻布の「エクル」。
パン自体は朝早くから焼いているのに開店は11時から。
実はエクルはアパホテル西麻布内のパン屋さん。当初はホテル内ベーカリーカフェとして早朝からパンも買えたしカフェ利用もできたのですが、今は11時まではホテル利用者専用。一般向けに11時開店となっています。
▲国産小麦、自家製天然酵母の体に優しいパン作りにこだわったパン屋さんです。
住所 定休日 営業時間 |
港区西麻布 4-4-5 月曜日 11:00 – 20:00 |
パネッテリア カワムラ
ベーカリーの激戦区である広尾・西麻布エリアで麻布ガイドがイチ押しなのが西麻布の小さなパン屋「パネッテリア カワムラ」です。
遠方からも集客する沢村やトリュフと違い、いわゆる街のパン屋さんです。
でも感動的なまでに美味しい全粒粉のバゲットなどどれもハイクオリティー。パンを焼いているカワムラさんが元々はイタリアンのシェフだったこともあり、料理から逆算したらどういうパンが美味しいかを追求しているからです。
舌の肥えた西麻布・広尾のローカルたちにもファンが多い街の小さなパン屋さんです。
住所 定休日 営業時間 |
港区西麻布 4-6-7 月曜日 14:30 – 21:00 (日祝は16:00から) |
六本木・麻布十番エリア
ポワンタージュ
このエリアも激戦区ですが今一番人気なのが「ポワンタージュ」。
老舗感はモンタボーの方が上ですが希少性などもあってポワンタージュに人が並ぶのでしょう。
▲自家製酵母を使ったパンが人気ですが、それ以外のミルクフランスなど名物パンも多いです。
また店内に奥にはイートインスペースがあり週末はとても混雑します。
最近は平日でも時間を問わず行列ができるくらいに混んでいる気がします。再ブレイクしているのかもしれません。
住所 定休日 営業時間 |
港区麻布十番 3-3-10 月曜、火曜 10:00 – 19:00 |
ブリコラージュ
六本木ヒルズけやき坂テラスの「ブリコラージュ」は西麻布のレストラン「レフェルヴェソンス」と大阪・北新地のベーカリー「ル・シュクレクール」、そして富ヶ谷のコーヒーショップ「フグレン トウキョウ」という異なるジャンルの3つのお店のコラボレーションによるもの。
つまりベーカリーは大阪のものということになります。
ダイニング利用がメインになると思いますが、ベーカリーとしてパンだけを購入することやフグレンのコーヒーをテイクアウトすることも可能です。
住所 定休日 営業時間 |
港区六本木 6-15-1 月曜日 7:00 – 19:00 (金は20:00まで、土日祝前日は8時〜20時) |
ブーランジュリー コメット
麻布十番近く、中の橋の「ブーランジェリー コメット」は隠れたおすすめ店。
オーナーはパリのベスト・ブーランジュリーと賞されるデュ・パン・エ・デジデで長く修行した方。つまりデジデ仕込みのパン屋さんで、今日本でデジデのパンを食べようと思ったらコメットが一番近いのです。
デジデ名物ヴィエノワズリー「エスカルゴ」もあります。ただ味は日本向けにアレンジしているみたいです。
住所 定休日 営業時間 |
港区三田 1-6-6 日曜、月曜 9:30 – 17:00 |
東麻布エリア
ルポスト
東麻布の商店街に久しぶりに登場したパン屋さんが「ルポスト」。
東麻布のパン屋というだけでも話題なのに、ルポストには高知のヤギのミルクを使ったパンがあり、これがナチュラル志向の人にウケてさらに話題です。
▲上の段に並ぶのが「やぎみるくぱんのLuLuちゃん」という山羊のミルクと国産小麦で発酵させたルポストオリジナルの食パンです。
あまり馴染みのない山羊のミルクなのでお腹が弱い人は心配かもしれませんが、ちゃんと試食もできるのでまずは一口食べてみましょう。もちろん山羊のミルクが使われていないパンや焼き菓子もあります。
住所 定休日 営業時間 |
港区東麻布 2-20-6 日曜祝日 9:00 – 19:00 (土曜は12:00から) |
ABUMI(アブミ)
東麻布、東京タワーのほぼ真下の一軒家のパン屋「ABUMI(アブミ)」。
東麻布や麻布台のローカルか運良く見つけた人だけが知っている小さなパン屋さん。
でもランチやおやつ用にと結構遠くからもお客さんが来ています。それだけ中毒性のある美味しいパンなのです。
住所 定休日 営業時間 |
港区東麻布 1-3-2 木曜、土曜、日曜、祝日 7:00 – 売り切れ次第 |
メゾン・ランドゥメンヌ
開業当時は女性オーナーがTVのドキュメンタリー番組で取り上げられた影響もあってか入店待ち2時間というほどの大混雑になった麻布台、飯倉の「メゾン・ランドゥメンヌ」ですが、さすがに今は落ち着いています。
バゲットやクロワッサンは2種類あってフランス直輸入のバターを使ったものと、日本製バターを使ったもの。食べ比べてみるのも面白いでしょう。
でもこういうお店は買ったバゲットを自転車の買い物かごに放り込んで帰るみたいな使い方をしたいですね。
2023年11月に麻布台ヒルズが開業すると、ここもまた賑やかになりそうです。
住所 定休日 営業時間 |
港区麻布台 3-1-5 年末年始 8:00 – 18:30 |
白金・高輪エリア
Boulangerie Seiji Asakura
TV番組 情熱大陸への出演もあって全国的な知名度と人気を得ているのが高輪のブーランジェリー「Seiji Asakura」です。
もともと地元では人気店だったところへTV人気が加わり行列ができるほどになっています。
パンオブザイヤーを獲得したバゲットから普通のカレーパンまで幅広い品ぞろえ。高輪までわざわざ行く人も、今夜のおかずを買いに来た地元の人も、どちらも満足させられるパン屋さんです。こういうパン屋さんって意外とありません。
住所 定休日 営業時間 |
港区高輪 2-6-20 土曜日 9:00 – 17:30 |
ラトリエコッコ (L’atelier Cocco)
白金の天然酵母を使ったオーガニックなパン屋さん「COCCO(L’atelier Cocco) ラトリエコッコ」も街のパン屋さんな可愛い外観です。
▲白金と三田の桜田通り沿いの2店舗。三田の方はカフェも併設しています。
どちらも奇をてらうことなくしっかり作られたパンがいただけます。
住所 定休日 営業時間 |
港区白金 5-7-6 月曜日 7:00 – 18:00 |
メゾンカイザー白金高輪本店
魚らん坂の「メゾンカイザー高輪本店」がビル建て替えのためいったん閉店後、すぐに白金高輪駅近くに「メゾンカイザー白金高輪本店」として再オープンしています。
▲パリのERIC KAYSERで修行した木村屋總本店の息子さんが創業したのが今のメゾンカイザー。今や高級ベーカリーとしてすっかり定着しています。
メゾンカイザーの店舗は30店舗くらいあるそうですが、デパートなどにテナントで入っている店舗ではなく、ちゃんと店内でパンを焼いている路面店で買いたいものです。
そうなるとやはり白金高輪本店で焼きたての本物のメゾンカイザーのパンを試してみようとなりますね。
住所 定休日 営業時間 |
港区高輪 1-3-20 年末年始 10:00 – 19:00 |
代官山・恵比寿エリア
空と麦と
代官山の自然派ベーカリー「空と麦と」は土曜日の午前中はいつも行列ができる人気ベーカリー。
厳選した国産小麦と、八ヶ岳の自家農園で自然栽培した小麦と、友人農家の自然栽培小麦をブレンドしたパンで人気です。
実際そのパンを口にすれば病みつきになりリピートせざるを得ないというくらい美味しいのです。
▲厳選したのは小麦だけでなくフルーツや野菜も自然栽培の農家から厳選して仕入れたもの。
それはどれを選んでも美味しいわけです。
しかもパンの種類も多いのでどれを買おうか選ぶのも大変。人気店の要素がすべてつまったベーカリーです。
住所 定休日 営業時間 |
渋谷区恵比寿西 2-10-7 月、火、水、日曜日 10:00 – 19:00 |
フラウクルム
恵比寿のドイツパンとドイツコーヒーのお店「フラウクルム」。
ドイツ語のフラウクルム(Frau Kurumm)を日本語にすれば ”クルム夫人” 。
あのテニスの世界的なプレイヤー、伊達公子さんのことですね。
テニスの大会やイベントなどに出店していることもあるのでフラウクルムとそのパンを見たり買ったりした方もいるかと思いますが、恵比寿のここが本店です。
日本では珍しいドイツパンから普通のバゲットまで揃っています。おすすめはバゲット。麻布ガイドいち推しのカワムラのバゲットの次に美味しいバゲットです。
住所 定休日 営業時間 |
渋谷区恵比寿 1-16-2 日曜日 8:00 – 17:00 |
PADARIA / パダリア
恵比寿の「PADARIA(パダリア)」は世界の色んな国のパンが食べられるパン屋さん。
食で世界を旅するをコンセプトにした世界の朝食専門店、キラー通りの「World Breakfast Allday」の姉妹店です。
▲ここには世界のパンが集まられています。アメリカのマフィンみたいなメジャーなものからウクライナのパンプーシュカのようなマイナーなものまで各種揃っています。
何回か通って気になる国の気になるパンを制覇したいですね。
住所 定休日 営業時間 |
渋谷区恵比寿西 1-17-2 不定 10:00 – 19:00 |