白金の横断歩道
首都高環状線を上から眺めることができる飯倉片町交差点の地下横断歩道を紹介したので、次に首都高を渡れる白金の横断歩道を紹介します。
港区は狭くて古くから住宅が密集しているので首都高など大きな道路を新設したり整備したりする時にはどうしても無理くり解決しないといけないことが多いのでしょうね。
今回紹介する白金の横断歩道は首都高側のクルマを止めて人が渡れる横断歩道です。
明治通り側から見たところです。
横断歩道を渡るとすぐに古川を渡る橋があって、それを渡ると北里大学の裏辺りに出ます。
古川の左岸つまり明治通りなので住所的には南麻布なのですが、便宜上 ”白金の横断歩道” と呼びますね。実際、利用者のほとんどは白金の方だと思いますし。
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首都高を止める!
もうちょっと詳しく横断歩道を見てみましょう。
▲自動車専用道路、進入禁止の標識がありますね。
ここは首都高目黒線の天現寺出口です。さすがに首都高の本線を信号で止めるわけではありません。
本線から分岐して明治通りに出る信号までが首都高ですが、その途中にこの信号があります。
だから首都高を天現寺で下りる場合はここと、明治通りと、2つ信号があるわけです。
信号を渡った先は明治通り。その向こうに見えるのは首都高天現寺の入り口です。
この横断歩道で右へ行っても左へ行っても首都高なので、くどいほど ”入らないなでください” ”曲がらないでください” と書かれています。
▲信号機は押しボタン式ではありません。歩行者は信号が変わるのを待つ必要があります。ただそんなに待たなくても信号が青になります。
以前はお年寄りが高速に入ってしまったとかありましたけど、最近はデリバリーの配達員が自転車で侵入して問題になったりもしています。首都高側もこの横断歩道は気になってしょうがないんじゃないでしょうか。
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首都高目黒線の天現寺出口
クルマ側からどう見えるかの写真があれば良かったんですけど、あまり天現寺出口は使わないので写真はありません。
▲自動車で本線から分岐して下りてくると途中から路面の色も変わるし信号機もはっきり見えるので、歩行者の人はあまり心配する必要はありません。
天現寺出口には信号が2つあることを知っているドライバーは注意するし、知らないドライバーは逆に出口の信号と勘違いして止まります。
とはいえ、高速道路を横断するのはちょっと不安ですよね。
昔、海外のある国で高速道路を横断する羽目になったことがあるのですが、それに比べればマナーが良い日本だし信号機もあるし安心して渡ることができます。
くれぐれも横断歩道から首都高側には入らないようにしてください。
また、撮影しようとして横断歩道の白金側に立っていると、人がいることを察知して急ブレーキをかけるドライバーもいて逆に危ないですから、あまりウロウロするのも遠慮した方が良さそうです。
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この横断歩道の場所
天現寺橋の交差点から明治通りの白金側を歩いていって首都高天現寺出口の先です。
五之橋からなら同じように明治通りの白金側を天現寺橋の方に歩いて「びっくり屋光林寺店」のすぐ先にあります。
なぜここにわざわざ首都高に信号を付けてまで横断歩道を作ったのかはよく分かりません。古川を渡る橋ならすぐ近くに2本もかかっていますし。
たぶん以前からここに橋があったからとかの理由なのではないでしょうか。目黒線も天現寺出口も決して通行量が多いわけではないので、自動車側を止めても渋滞しないという判断もあったのだと思います。
知らない人が通ればびっくりするのは間違いなのですが、ここも飯倉片町の地下横断歩道と同じで知らない人がたまたま通る場所ではないんですよね。でも白金に ”首都高を止める横断歩道がある” というだけでも見物してみる価値はあると思います。