カプリチョーザ
イタリアンレストランの「カプリチョーザ」といえば、安くてボリュームがあって、ショッピングモールなどでも見かけて気軽に入れる、まさにカジュアルなイタリアンの代表みたいなイメージです。
でも実際は80年代のイタ飯ブームを支えたお店で、それまでスパゲティといえばナポリタンかミートソースというのが一般的だった時代をアルデンテのパスタですっかり変えてしまった、いわば今の ”イタリアン” のイメージを形成してくれたお店です。
▲その「カプリチョーザ」の1号店である渋谷本店を紹介します。
実は日本中あちこちにカプリチョーザの店舗展開をしているのはフランチャイズ(FC)でして、本来のカプリチョーザは「華婦里蝶座(かぷりちょうざ)」の直営店舗6店舗だけです。
そして渋谷本店はその直営店舗の1号店でもあり旗艦店でもある、特別なお店。
昔、初めての本格イタリアンをカプリチョーザで食べた人にも特別なお店でしょう。
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カプリチョーザ渋谷本店
その「カプリチョーザ渋谷本店」は八幡通りの端の方、その先は六本木通りというビルの1階の奥。
東京ファミリーレストランなどと同じビルです。
また、”華婦里蝶座”と彫られていて、カプリチョーザと読みます。
この木製の看板が総本店であることを主張しています。それにしても、このカタカナを漢字で置き換えるのは70年代のセンスですね。
若くして亡くなってしまったのですが、その味を今も色濃く継承しているのが渋谷本店です。
▲これは壁にかかったレリーフ。こんなところも1号店だなぁと感じますね。
▲ビルの外観や店舗の入り口から伺える雰囲気とは全く違う店内。意外と広々していて明るい雰囲気です。
真ん中に丸テーブルがあり、一方がキッチン。そして三方の壁に沿ってテーブルが並べられています。
場所柄もあり平日のランチタイムは満席状態になります。
▲キッチンの上に見える「伊太利亜飯店 華婦里蝶座」の文字。
カプリチョーザを運営する会社の正式名称です。
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カプリチョーザ渋谷本店のメニュー
日替わりランチがあるんですね。
看板メニューは「トマトとニンニクのスパゲティ」。
そうですよねぇ、みんな一度は食べてますよね。
▲メニューの裏表紙にも本多氏とカプリチョーザのストーリーが書かれています。
オーダーが出てくるまでの間、じっくり読んでみたくなります。
▲今もメニューはあるのですがオーダーはスマホから。いわゆるモバイルオーダー方式になりました。
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カプリチョーザ渋谷本店のランチ
トマトとニンニクのスパゲティを食べたかったのですが、ランチのパスタセットにはなかったので、単品でオーダーしてサラダとスープのランチセットにしてもらいました。
トマトとニンニクだけのシンプルなパスタですが、やっぱりこれですよねぇ。
▲アルデンテのパスタとこれみよがしに乗っかっているニンニク。
量もたっぷりです。
すべて相変わらずのカプリチョーザでした。
▲創業当時のロゼワインも復活しています。
またドレッシングやティーなども販売中です。
”創業時の渋谷本店” とあるのは1978年当時のお店のことですね。渋谷本店が今の場所に移転してきたのは80年代半ばです。
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カプリチョーザ渋谷本店の場所とアクセス
六本木や西麻布から六本木通りを渋谷へ向かい、渋谷二丁目の交差点を金王神社の方へ曲がったところです。
先日紹介した「東京ファミリーレストラン」と同じビルの1階です。
青山方面からだと青山通りの「青山学院前」交差点を南に下り、六本木通りを渡った先です。表参道駅から徒歩10分ちょっと。
渋谷駅からも歩いて10分ちょっとですね。六本木通り沿いに歩いて首都高の渋谷入り口の先の「渋谷二丁目」交差点を右に曲がってすぐです。
通りからは見えづらいので見過ごすがちかもしれません。でもこの奥に時代を作った老舗イタリアンがあるのです。
▲店舗前の様子です。入店待ちのためにベンチが用意されています。ランチ時などこのベンチが必要になるほど混むことも多いようです。
今はどこにでもあって軽く見られてしまっているカプリチョーザですが、やはり直営店しかも第一号店はオリジナルの雰囲気を残していて日本のイタリアンの歴史を感じさせてくれます。
カプリチョーザ渋谷本店 基本情報