アレキサンダー・カルダー《カルダー:そよぐ、感じる、日本》
六本木ヒルズの森美術館があるように、話題の「麻布台ヒルズ」には「麻布台ヒルズギャラリー」という文化発信拠点があります。
開館記念の《オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》に続いての展覧会は動く彫刻「モビール」の元祖であるアメリカの彫刻家アレキサンダー・カルダーの日本では35年ぶりとなる個展《カルダー:そよぐ、感じる、日本》が開催されています。

▲「モビール」という動く彫刻は今ではすっかり一般化していて、室内インテリアとしてもよく見かけたり、普通にそういうものだと受け止めていますが、こうした動く彫刻をアート作品として定義したのがアレキサンダー・カルダー。1930年代の話ですからモビールが登場して未だ100年も経っていません。ちなみに ”モビール” という名称はマルセル・デュシャンの発案によるのだそうです。
その世界的な彫刻家であるアレキサンダー・カルダーの日本では35年ぶりとなる個展ですから注目を浴びないわけにはいきません。
会期は2024年5月30日(木)から9月6日(金)まで。夏休みなどに話題の麻布台ヒルズを見物に行くなら併せてみておきたい展覧会です。
この記事ではこの《カルダー:そよぐ、感じる、日本》の見どころや注意点を紹介します。
(なお、取材内容、掲載写真は開幕前の内覧会時のものです)
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展示作品
今回の個展《カルダー:そよぐ、感じる、日本》には1930年代から70年代までの作品約80点が展示されています。
カルダーと言えばモビールですが、スタンディング・モビールやハンギング・モビール、スタビルといった立体作品だけでなく、油彩画やドローイングもあって現代アートの先駆者としてのカルダーという視点での展示になっています。

▲会場の様子です。
天井から吊り下げられたハンギング・モビール、床面に置かれたスタンディング・モビール、壁には油彩画というようにカルダーの創作活動が一望できるような展示がされていたりします。

▲これもそうですね。
スタビルにモビールに油彩画。

▲無題の油彩作品。
このような作品を見るとカルダーがミロやカンディンスキーなどと並ぶ現代アートの作家なのだとよく分かります。

▲これも会場の様子ですが、オラファー展の時とはうって変わった会場空間にびっくりします。
日本を意識し”和”をテーマにした空間設計はニューヨーク拠点の建築家、後藤ステファニーによるもの。
35年ぶりのカルダーの個展ということと、9月に麻布台ヒルズに新スペースをオープンするニューヨークのPACEギャラリー(ペイスギャラリー)の前哨戦ということで力が入っています。
これほど多くのカルダー作品を一気に見られる機会ですから見逃せません。
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撮影と注意点
《カルダー:そよぐ、感じる、日本》の見どころと注意点です。
写真と動画撮影
写真撮影も動画撮影も可能です。
ただし、携帯電話(スマホ)での撮影に限ります。デジタルカメラ、一眼レフカメラ等の使用は禁止です。また携帯電話の場合もフラッシュの使用は禁止です。
また三脚や自撮り棒などの撮影機器の使用も禁止です。
くれぐれもマナーを守っての撮影に留意してください。
注意事項
・作品を煽るのは禁止です。カルダーのモビール作品は動力を持たないので動いていない展示作品も多いです。だからと言って手などで煽って風を起こすのは禁止です。
・手を触れてOKな作品はありません。
・麻布台ヒルズギャリーはギャラリーなのでロッカーやトイレはありません。事前に麻布台ヒルズ内のトイレやロッカーを利用しましょう。
麻布台ヒルズギャラリーの場所とアクセス
麻布台ヒルズギャラリーが入る麻布台ヒルズは神谷町駅直結です。六本木寄りの5番出口の改札を出て真っ直ぐ行けば麻布台ヒルズです。
麻布台ヒルズギャラリーカフェの前を通り過ぎた先にあるエスカレーターでMB階へ上がれば麻布台ヒルズギャラリーです。
麻布台ヒルズやその周辺についてはこちらの記事もどうぞ。
カルダー:そよぐ、感じる、日本 基本情報
名称 | カルダー:そよぐ、感じる、日本 |
会場 | 麻布台ヒルズギャラリー |
会期 | 2023年5月30日(木) 〜 9月6日(金) 7月2日と8月6日は休館 |
時間 | 10:00 − 18:00 (金土祝前日は19:00まで) |
入場料 | 一般 1,500円、大学・専門 1,200円、高校生 1,000円、中学生以下 無料 毎月第4月曜日の16:00以降は入場無料 |
予約 | 日時指定予約 |
撮影 | 写真撮影、動画撮影可能。ただし携帯電話・スマホでの撮影のみ。 |
麻布台ヒルズギャラリー 基本情報
名称 | 麻布台ヒルズギャラリー |
住所 | 港区虎ノ門 5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MBF |
最寄駅 | 神谷町駅、六本木一丁目駅 |
休館日 | 展覧会による |