ビブロス (Byblos Lebanese Restraunt)
地中海料理やイスラエル料理は本場そのものの味が楽しめる東京ですがレバノン料理というと数が限られてきます。その中でも限りなく本場に近いレバノン料理が浜松町の「ビブロス(Byblos)」です。
レバノン料理で検索してみると魚らん坂の「David’s Deli(デビッドデリ)」や広尾の「Ta-im(タイーム)」や「Aladdin」とか「ゼノビア」もレバノン料理と紹介されることがあるみたいですけど、メインでレバノン料理というと数が少ないです。その意味では貴重なレバノン料理のレストランです。
10年以上前ですけど恵比寿や元麻布や飯倉片町にその名も「マイ・レバノン」というレバノン料理のお店があったんですけどね。
(ちなみにオーナーはあのカルロス・ゴーンの最初の妻リタさん)
▲浜松町というか金杉橋の交差点からちょっと入ったところにあるビブロスの店舗。
オープンしたのは2021年5月だそうですが最初はテイクアウトの専門店でした。
それが2022年2月になって待望のイートイン営業をスタート。地中海/中東系の料理には目がないので早速訪問してみました。
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ビブロスの店内
店内はそれほどアラブ風、地中海風ではなくて普通に日本のレストランです。
手間は左右に客席が並んでいます。
▲写真で右側はボックス席が3つ、左側には4人がけテーブル席が3つ。
▲壁にはアラベスク模様が施されていてアラブ、イスラムっぽい感じです。
といってもレバノンはキリスト教徒の割合も高いので文化的には両方が入り混じっているようです。それがさらに左派と右派、過激派と穏健派が入り乱れているので政治的には大変みたいですけど。
▲出入り口のドアやテーブルには何やら文様が施されているのですが、これがアラブ文字をデザインしたものか純粋にデザインされたものかはちょっと分かりませんでした。でもたぶん何か意味のある文様なのだと思います。
あとレバノン料理といってもイスラム教徒が好んで食べる料理とキリスト教徒が好むものでは食材や味付けとか違うはずです。
この店内の内装を見れば、ビブロスはイスラム系のレバノン料理だということが分かりますね。
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ビブロスのランチ
せっかくイートインが始まったのですからテイクアウトしないのでその場でイートイン。
まずは分かりやすそうなランチからオーダーしてみました。
▲一番下が「ムジャッダラ(Mujaddara)」、1,000円。
上が「ファレフェルプレート」とそれに付いてくるピタで1,300円。
この日のスープは「レンズ豆のスープ」。
これは美味しい! 作り方もそれほど難しくないと思うので自宅でトライしてみたくなります。
▲ファレフェルプレートの中身です。
上品な感じのファラフェルが3つ。
写真で右側がフムス(Hummus)で、その上がムタバル(Mutabal)で茄子のペースト料理です。
フムスは中東〜地中海地方で普通にどこでも食べられる料理ですけど、実はレバノンとイスラエルでどちらがその発祥の地かを巡っての小競り合いがあるそうです。
レバノンとイスラエルの小競り合いというとすごいきな臭い感じがしますが、実態は ”小競り合い(笑” というレベルのジョーク合戦のようです。
これも中東、東地中海地方でよく見かける料理です。
▲オニオンとラム肉のソースの中に、レンズ豆を炊き込んだライスを打ち込んだ豪快な料理です。
これは適度に甘辛い美味しいソースと、こういう手があったかと思わず唸ったレンズ豆の炊き込みライスの組み合わせが最高です。
これも自宅で作ってみたくなるタイプのお料理でした。
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ビブロスのスイーツ
東地中海だからヨーロッパとも馴染みが深く、中東エリアでアラブの影響も濃い暑い国。
ということはスイーツは絶対美味しいと考えちゃいます。
▲ということでランチにデザートとして「ピスタチオ・ケーキ」を追加です。
こーってりした甘いクリームが暑い国のスイーツだなぁと感じさせます。
お茶はランチに付いてくる「アラビア・ティー」。
▲真ん中の段に置いてあるのがホールのピスタチオ・ケーキです。
上の段の左側はマームール、右端はボルマ。
ボルマは南アジアから中東にかけて広く食べられているお菓子ですけど、レバノン風だとこうなるんですね。
▲上の段には「ペティフール」。こういうところに旧フランス領という歴史を感じますね。
その下にはバクラーワ(バクラヴァ)やバスブーサなどが並んでいます。
これは東京中のレバノン人はおろか中東地方出身の人が押しかけても不思議でないレベルじゃないですか?
▲これはスイーツのイートインメニューです。
ビブロスとは
▲店頭にプリントアウトされていた「The Japan Times」の記事(無料の読者登録をすれば全文が読めます)。
これによるとシェフの方は駐日レバノン大使館でシェフを8年勤めた経歴だそうです。その後都内のアラビア料理店を経て自分のお店を持ったんですね。
▲当初はこの看板にあるようにテイクアウトオンリーなお店だったそうですが、2022年の年が明けてから突貫工事で内装や客席などを整備して、終日営業のレストランに変身したそうです。
レストランとしての歴史はまだ短いですが、まさに本場なレバノン料理を食べられるので有り難いですね。
イスラエル料理のレストランはそこそこあるのですが、イスラエル料理は西欧からの影響が大きいんですよね。その代わり私たちにとっても食べやすいんですけど。
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ビブロスの場所と行き方
最寄り駅は浜松町とか、住所でいうと芝とかになるんですけど、港区ローカルとしてはこの場所は「金杉橋」です。
浜松町や大門駅からだと、いったん第一京浜に出て田町の方へ歩きます。首都高の下の金杉橋を渡って2つ目の角を左へ。
▲数十m行った右側に「ビブロス」が見えてきます。大門の駅から徒歩5分くらいでしょうか。
このあたり、第一京浜から1本入ればあちこちにコインパーキングがあるのでレバノン料理を目当てに遠くから来る人もパーキングに困ることはないと思います。
▲中近東〜南地中海料理が食べられるレストランに新しくレバノン料理も参戦してきたという感じですね。
金杉橋という場所にポツンとあるのですが、こういうタイプのレストランは目的を持って訪問するお客さんが多いでしょうからそこは問題ないのでしょう。
レバノン料理とスイーツを楽しみに何度も足を運びたくなるレストランです。
メニュー
最後にメニューを紹介します。
▲メニューにはシェフの「Nazih Ameta」さんの名前が大きくフィーチャーされています。
ランチは11時から15時までです。
あとメニューは全部英語です。
ただホール担当の女性(シェフの奥さん?)は日本人なので分からなかったら尋ねてしまえばOK。
なお、店頭にも看板が出ていますがビブロスはハラル認証取得店です。
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グランドメニュー
グランドメニューも見せてもらったので紹介します。でもメニューの数が多いので一部抜粋です。
この辺りはアラブ料理の影響が濃いですね。
単体で食べてもいいし、ピタに挟んで食べても良し。
ランチセットにアラビアティーが付いてきたので今回は他のドリンクは頼んでいませんが、次はアラビアコーヒーを飲んでみたいものです。
前にも書いたようにぶらっと歩いて見つけることはほぼない場所ですから、レバノン料理が食べたい、中近東料理が食べたいと明確な意志を持って訪問する人がほとんどだと思います。
特にレバノン料理となると他に選択肢もないですし、興味があれば一度は訪問することをおすすめします。
同じ東地中海で300Kmちょっとしか離れていないのに、アラブ色が濃いレバノン料理はイスラム料理とはまた違った美味しさがあるのですね。
ビブロス (Byblos Lebanese Restraunt) 基本情報
店名 | ビブロス (Byblos Lebanese Restraunt) |
住所 | 港区芝 1-7-1 |
最寄駅 | 浜松町駅、大門駅 |
定休日 | 月曜日 |
営業時間 | 11:00 – 22:30 |
喫煙・禁煙 | 禁煙 |
お役に立てたようで嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
元シェ松尾の松尾さんプロデュースのパン屋さんが突然無くなり
こちらになって、とても気になっていたお店です。
イートインもできるようになったのですね!
いつも参考にさせていただいてますが、とても参考になりました。