FREUDE by BMW
BMWがプラグイン・ハイブリッドなのにMシリーズというニューモデル「XM」の発売プロモーションとして、原宿駅前にポップアップ・エキシビション「FREUDE by BMW」を2023年4月4日(火)までの期間限定でオープンしています。
単なるニューモデルのお披露目だけでなくギャラリーも併設して現代アート作品も展示しているということで初日に訪問、その様子をレポートします。
▲会場は原宿駅前、神宮橋交差点の角に建つヨドバシJ6ビル(旧jing原宿)。つい最近はルイ・ヴィトンが草間彌生とコラボしてポップアップストアを出していたり、最近頻繁にそうしたイベントが行われる会場です。
今回はBMWという自動車メーカーのポップアップということで見た目は地味。モノクロのBMWのロゴだけが存在をアピールしています。
訪問の際は予約も不要。ぶらっと見に行けば良いというのは自動車ディーラーと同じです。
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スーパーカー BMW M1
会場内に入って真っ先に目に入るのはニューモデルのXMではなく、BMWのMシリーズの先駆となった「M1」です。
正確にはBMW社ではなくモータースポーツ部門のグループ会社BMW M社の最初の市販車がM1です。
▲M1が中央に置かれ、周囲には関連する資料が陳列されています。
また前方のタイムトンネルのようなディスプレイがM1発売当時(1979年)の未来感をうまく出しています。
M1はその開発にランボルギーニも関わっているし、デザインはジウジアーロ。エンジンはミッドシップということでスーパーカーと言っても過言ではないモデルです。当初の予定通りV型12気筒だったら文句なかったのでしょうが、実際に搭載されているのは3.5Lの直6エンジンです。
M1という名称ですが今のBMWの1シリーズとはまったく関連性のないモデル。
▲展示されているM1は、カラーリングからF1チャンピオンのネルソン・ピケがドライブしていたもののようです。この車両はBMWのイベントでよく見かけるので今は日本にあるのでしょう。
BMWのロゴが左右に付いているんですね。
▲BMW、ランボルギーニ、ミドシップ、直6と当時のクルマ好きは歓喜したのでしょうね。
ただ生産台数も少なく、今やコンディションが良ければ100万ドルくらいする価格が付くみたいです。
▲たぶん世界一有名なM1。ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルがペイントしたものです。10年ほど前に六本木ヒルズの森美術館で「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」展が開催された時、そのウォーホルのアートカーが来日し展示されていたので覚えている方も多いでしょうし、2022年に自称環境保護団体が小麦粉をぶちまけた事件も記憶に新しいです。
(Photo by Dennis Fraevich – Andy Warhol BMW M1 Group 4 Race Version, 1979(2013) / CC BY-SA 2.0)
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プラグイン・ハイブリッド BMW XM
M1をじっくり鑑賞したら最新のMシリーズ、プラグイン・ハイブリッドのXMも見ておきましょう。
▲今はSUVのMシリーズがあるのですね。しかもハイブリッド。
価格は2,130万円からだそうです。M8シリーズよりは安いという価格帯。
やっぱりM1を見ているお客さんよりXMを見ているお客さんの方が多いようです。
Mシリーズのオーナーの方には格好のフォトスポットかもしれません。
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セレクトショップGR8と草月
今回のポップアップ・エキシビションにはアパレルのセレクトショップも。
▲GR8(グレイト)というショップがXMからインスパイアされたグッズを販売しています。
また内装は草月流、草月アトリエのユニット「座・草月」による竹を使ったインスタレーションが展示されています。
カフェとキャンペーン
また会場内にはカフェも併設されています。
コーヒーは420円。ちゃんとドリップするコーヒーでした。
また来場者にはBMWが主催するゴルフツアー選手権や富士スピードウェイのSUPER GTの観戦券が当たるキャンペーンも行っています。
メルマガ登録するだけでMマークのシールももらえます。
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ギャラリーの展示作品
M1を見たら会場2階のギャラリーへ。
▲蜷川実花(にながわ・みか)の「Ray of light for the future ahead」。
写真作品の上にネオン管を乗せた作品です。
▲イタリア在住の現代美術作家、廣瀬智央(ひろせ・さとし)の「Beans Cosmos」。
宇宙に見立てたアクリルの中に植物や鉱物などが閉じ込められている作品群。
▲右から、東島毅、宮崎啓太、掛井五郎(立体と平面2つ)の作品。
あのTHE TOKYO TOILETプロジェクトで広尾東公園のデザインをした作家です。
今回はワニではなく金属の円盤が回っています。
▲奥に見えるのが鬼頭健吾の「active galaxy」。回る絵葉書ホルダーにアクリル板が入っていて周囲の光を反射させています。
昼間だと何も見えませんから。
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ギャラリースペース
会場の2階いっぱいを使って広々としたギャラリースペースとしています。
▲しかも外には丹下健三の代々木競技場や明治神宮も見えますから、普通のギャラリーとはかなり違った雰囲気で作品を楽しめます。
▲中央にソファー、会場の隅にも椅子とテーブルがあってゆっくり時間を過ごせます。
ブルーを使わなかったのは何か理由があるのでしょうか。かつてApple社がレインボーカラーのロゴをモノクロにしたように、まさかBMWもモノクロ化?。
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FREUDE by BMWの場所とアクセス
かつてjing(ジング)原宿という名称だったスペースです。
明治神宮前駅の1番出口を出ればすぐ左側にあります。
▲2023年4月4日(火)までの短い期間ですが、蜷川実花、廣瀬智央、タムラサトル、後智仁といった普段は一緒に観ることができない作家の作品をまとめて観ることができます。
もちろんBMWのニューモデルXMはクルマ好きな方は興味津々でしょうし、今や伝説でもあるBMW M1も間近で観られます。
アート好き、クルマ好き、どちらも楽しめるポップアップなので原宿を訪れる機会があったらちょっと覗いてみるのも良いでしょう。料金は無料、予約も不要です。
FREUDE by BMW 基本情報
名称 | FREUDE by BMW |
期間 | 2023年3月4日(土) − 4月4日(火) |
時間 | 各日11:00 − 20:00 |
料金 | 無料 |
会場 | ヨドバシJ6ビル 渋谷区神宮前 6-35-6 |
最寄駅 | JR原宿駅 東口 東京メトロ 明治神宮前駅1番出口 |
撮影 | 写真、動画とも撮影可能 |
予約 | 予約不要 |