文化の日に巡ってみたい日本美術と東洋古美術。都心で見られるおすすめ展覧会

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2023年の文化の日は金曜日ということで3連休。日本のように四季のはっきりしている地域では一番過ごしやすい季節の連休です。

身体を動かしたり、新しい見聞を求めて旅行したりするのも良いのですが、都心の美術館でリフレッシュするのはどうでしょうか。

文化の日の連休は現代アートの分野では「アートウィーク東京」という世界的にも注目を浴びているイベントがありますが、今回は伝統的な日本美術や東洋美術にジャンルを絞っておすすめの展覧会や博物館を特集してみました。文化の日連休に東京都心でアート巡りを考えている人の参考になれば嬉しいですね。

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東洋美術

東洋といっても日本や中国に朝鮮を含む東アジア、インドなども含む東南アジア、そしてペルシャ(イラン)など西アジアなど広いのですが、東洋古美術専門となると数が限られます。

根津美術館 : 北宋書画精華

都心というか日本でも代表的な東洋美術コレクションを誇るのが南青山の「根津美術館」で、都心を代表する私立美術館です。美術館としての機能だけでなく日本庭園、ミュージアムカフェのNEZU Cafe、そして隈研吾設計によるその建物と見どころも多くインバウンドのお客さんも含め多くのファンを持っています。

この秋は「北宋書画精華」展です。

中国書画史におけるピークとなった宋の時代の前期、北宋時代の書画で日本に伝存する作品を一堂に集める展覧会となっているそうです。

▲展覧会はちょうど11月3日から開幕する予定。

普段でもインバウンドのお客さんや東洋美術ファンで賑わっていますから、文化の日連休もかなり込み合うと思います。

紅葉が美しいその庭園はすでに色づき始めているのですが、残念ながら11月3日の連休は紅葉にはまだちょっと早そうです。

文化の日でなくても11月も後半になれば根津美術館の庭園の紅葉もピークを迎えるはずです。精華な中国書画を鑑賞し、カフェでお茶して庭園で紅葉を愛でる。そんな根津美術館の秋を楽しんでみてはどうでしょうか。ただ紅葉真っ盛りの時期の特に週末は入館待ちの行列ができるほど混雑します。

また企画展の他に東洋古美術の大コレクションから厳選した常設展も見逃せません。

展示室内は写真撮影NG。庭園は写真撮影可能です。

会期
料金
アクセス
最寄駅
2023年11月3日(金) 〜 12月3日(日)
一般 1,800円、学生 1,500円
表参道駅からみゆき通りを真っ直ぐ徒歩10分
表参道駅

根津美術館とNEZU CAFEについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


日本美術

日本美術も広い意味では東洋美術ですが、さすがに地元ということもあり日本美術のさらにジャンルごとの専門美術館がいくつもあるほど充実しています。

サントリー美術館 : 激動の時代 幕末明治の絵師たち

東京ミッドタウン内のサントリー美術館では「激動の時代 幕末明治の絵師たち」展が開催されています。

▲幕末から明治初頭にかけ日本絵画の伝統を受け継ぎながら新しい時代、新しい表現にチャレンジした絵師たちの展覧会です。

サブタイトルは ”芸術はバクマツだ”。どこかで聞いた台詞ですね。

人気の浮世絵ということもあり開幕直後から混んでいます。サントリー美術館も文化の日連休は混み合うと思われます。

なおサントリーの美術館の写真撮影は原則不可となっています。この展覧会では1か所だけフォトスポットが用意されています。

会期
料金
アクセス
最寄駅
2023年10月11日(水) 〜 12月3日(日)
一般 1,500円
東京ミッドタウン ガレリア3階
六本木駅
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泉屋博古館東京 : 特別企画展 日本画の棲み家

住友家のコレクションを収蔵・展示する泉屋博古館は京都と東京に施設があります。

東京の「泉屋博古館東京」は六本木一丁目駅の近く。11月24日の開業間近な「麻布台ヒルズ」もすぐ近くというロケーション。

この秋は11月2日から「特別企画展 日本画の棲み家」展が開催予定です。

なお泉屋博古館は館内も作品も写真撮影は不可です。

会期
料金
アクセス
最寄駅
2023年11月2日(木) 〜 12月17日(日)
一般 1,000円
六本木一丁目駅からエスカレーターで
六本木一丁目駅

また、併設する「HARIO CAFE」もハリオ直営でスペシャルティコーヒーが味わえる良いカフェです。


山種美術館 : 日本画聖地巡礼

広尾の美術館通り沿いにある「山種美術館」は日本画を専門とする美術館です。

秋の展覧会は特別展で「日本画聖地巡礼」展です。

聖地巡りをするのはアニメファンやアイドルファンだけじゃありませんからね。

東山魁夷や奥村土牛など巨匠たちが日本各地で描いた作品とその現地写真をまとめて見せてくれる展覧会。絵画鑑賞と旅行記がいっぺんに楽しめそうです。

なお山種美術館の館内は写真撮影禁止です。(カフェのみ撮影可)

会期
料金
アクセス
最寄駅
2023年9月30日(土) 〜 11月26日(日)
一般 1,400円
恵比寿駅から都営バス学06系統で広尾高校前で下車
恵比寿駅

山種美術館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。

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太田記念美術館 : 葛飾応為「吉原格子先之図」

今や日本美術とは関係なさそうな原宿ですが、ここには浮世絵専門美術館「太田記念美術館」があります。

2023年の秋は《葛飾応為「吉原格子先之図」―肉筆画の魅力》展を開催予定です。

葛飾応為「吉原格子先之図」をはじめ、さまざまな絵師の肉筆画を見られる展覧会です。

▲太田記念美術館は浮世絵専門ということで固定ファンも多く、またインバウンドのお客さんに発見されてしまったことでインバウンド客も多いです。

開幕直後ということで文化の日連休はかなり混み合うと思われます。

なお太田記念美術館の館内は写真撮影禁止です。

会期
料金
最寄駅
2023年11月1日(水) 〜 11月26日(日)
一般 800円
明治神宮前駅、原宿駅

太田記念美術館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


博物館

美術館ではありませんが、日本の国学や考古学に関する博物館を紹介します。

國學院大學博物館 : 三嶋の神のモノガタリ

渋谷の國學院大學(国学院大学)は最近は箱根駅伝、あるいはサッカーやラグビーの強豪として有名な附属高校が知られていますが、日本での国学研究が盛んなことで特に高名です。

その国学院大学の博物館では《三嶋の神のモノガタリ》という展覧会が開催されています。

▲この博物館は入場無料、さらに土日も開館しています。

さらに日本の遺跡から発掘された品々を展示する考古展示や神道関係の展示が行われている常設展も見られます。

なお館内の写真撮影は現地の指示に従ってください。

会期
料金
アクセス
最寄駅
2023年9月23日(土) 〜 11月19日(日)
無料
渋谷駅から都営バス学03系統で学院大学前下車
渋谷駅

塙保己一史料館

國學院大學博物館を訪問したなら併せて訪問したいのが塙保己一史料館。ただ平日のみ開館なので文化の日連休には見学できません。

場所は国学院大学の渋谷キャンパスの目の前。国学院大学博物館から徒歩1分です。

▲この史料館には江戸時代の盲目の国学者 塙保己一(はなわ ほきいち)が編纂した古典叢書「群書類従(ぐんしょるいじゅう)」の原本が保管されています。

江戸時代のものですが、今も現役で刷られているというのが驚きです。

料金
アクセス
最寄駅
100円
渋谷駅から都営バス学03系統で学院大学前下車
恵比寿駅から都営バス学06系統で広尾高校前下車
渋谷駅、恵比寿駅

今回は日本美術、東洋美術に絞った紹介でしたが、都心のアート全般についてはこちらの記事で網羅的に紹介しています。

アートの秋の展覧会を選ぶ手助けになれば幸いです。

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