広告の面白さを再認識しその歴史を知ることができる世界でここだけの広告専門博物館「アドミュージアム東京」

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アドミュージアム東京

オープンから20年以上経った「カレッタ汐留」はゴーストタウン化しているとか人の姿を見かけないとかいろいろ言われていますが、そのカレッタ汐留には世界でここだけとも言われているユニークな博物館があります。その名は「アド ミュージアム 東京」。マーケティングと特に広告に特化し、30万点以上の関連資料を誇る広告専門博物館です。▲数年前にリニューアルして内装などは開館時から大きく変わっているので、その最新の様子を紹介します。場所がカレッタ汐留ということからも判るように、広告代理店の電通が創設した財団法人が運営をしている博物館になります。ただコレクションしている資料は電通案件ばかりではないですし、入場は誰でもOK、しかも無料です。広告というと胡散臭いものと見られたり、商業主義の権化みたいに思われたりで拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、多くの才能が集まって作られるクリエイティブ自体も興味深いですし、企業などから消費者/生活者に向けてメッセージを伝える手段でもあるのでその背景を知ると社会や歴史について深く学ぶこともできたりします。まぁ難しく考えずに時代時代のクリエイティブを見るだけでも楽しい博物館です。またクリエイティブ職を含む広告業界への就職、転職を考えている方などは一度は「アドミュージアム東京」で実物の広告を見ながらその歴史を見ておくのも良いと思います。

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企画展示

アドミュージアム東京での展示は常設展示の他にイベントや企画展示が行われています。▲企画展示が行われるのは「Hall B(ホールB)」。エントランスから入って左側のスペースです。写真は2024年1月に開催されていた《第76回広告電通賞展》の様子です。だいたい年に数回の企画展が開催されています。2017年のリニューアル後はCOVID-19のパンデミックの影響で開催ペースが落ちていました今年くらいからは以前のような開催ペースに戻るんじゃないでしょうか。毎年開催される《世界のクリエイティブがやってきた!》展ではカンヌライオンズなど世界のクリエイティブ・アワードの受賞作品が展示され、これだけは毎回行くという業界人も多いようです。日本人の目から見るとかなり衝撃的なクリエイティブも見られます。

常設展示

アドミュージアム東京で一番広いスペースを使っているが「Hall A(ホールA)」の常設展示室です。ここは「ニッポン広告史」、「視聴ブース」それと「コレクション・テーブル」という3つのセクションで構成されています。

ニッポン広告史

「ニッポン広告史」というセクションが最もスペースを取っています。江戸時代(1603年)から21世紀に至るまで400年以上の歴史を俯瞰するのですがスペースはいくらあっても足りないですね。▲江戸時代、まずは越後屋(いまの三越)の創業者の三井高利(みつい・たかとし)の紹介です。”世界初!? の天才マーケター” とキャプションがありますが、経営学者のピーター・ドラッカーは ”マーケティングは世界に先駆けて、三井高利にはじまる” とまで記しているそうです。▲さらに明治維新の文明開化期の広告と続き、20世紀へ。アール・ヌーヴォーやアールデコなど、欧米の最先端のデザイン言語によるクリエイティブがほぼ同時期に日本に入ってきます。左上の国鉄の広告なんて、アール・デコを代表するデザイナー、カッサンドルそのままですものね。たぶんこうした広告を見た日本人はそこにモダンと欧米への憧憬を感じたのではないでしょうか。▲戦中の国威発揚広告もあります。”進め一億火の玉だ” とか ”撃ちてしやまん” といった言葉は書籍など見かけたことはありますが、本当にこんな広告があったのですね。▲戦後はそれまでの新聞、雑誌、屋外広告といったメディアに加えラジオとテレビという新しいメディアが登場します。特にテレビはマスに対する訴求力、それに伴い動く金額の大きさからこのあと数十年、広告メディアの王様として君臨するわけです。▲高度成長期の広告。東京オリンピックがあったり大阪万博があったりで国全体が高揚していた時期ですね。”Oh! モーレツ!” がぴったりな時代で男は男らしく黙ってビール、でも女性は前田美波里のように自由に女性性を堪能しよう。少しづつ新しい時代になろうとする風を広告が先取りして表現しています。▲70年代〜80年代。企業が仕掛けるマーケティング/広告がライフスタイルをリードする時代です。▲そして21世紀。インターネットという新しいコミュニケーションインフラの登場、それを使った検索やSNSなど新しいタイプのアプリケーション。企業と消費者、人と人との関わりなどが激変した時代で、それに合わせて新しい形態の広告が登場します。そして今やインターネット広告の広告費はテレビ・ラジオ・新聞・雑誌を合わせた広告費を上回るほどになっています。

視聴ブース

常設展示室の中央には視聴ブースが4つ設けられていて、各ブースでは”元気が出る” などのカテゴリー分けしたCMを視聴できます ▲こんな雲形のブースです。特に予約は不要で自由に操作して視聴できます。

コレクションテーブル

これも常設展示室の各所に配置されています。▲右のテーブルが「アナログテーブル」。昔の錦絵とかCMの絵コンテなど、アナログでアドミュージアム東京が持つコレクションが紹介されています。これとは別に「デジタルテーブル」というタッチ式モニターもあって、コレクションされているテレビCMやポスターを調べることができるようになっています。ここまで企画展示室と常設展示室。そしてこの写真に見える階段を登ったところが「ライブラリ」です。

ライブラリとラウンジ

上階(B1F)は日本で唯一の広告コミュニケーションに関する専門図書館で、約3万点の資料が揃っています。ただ貸出は行っておらず閲覧、コピーが可能です。▲そしてここはインフォメーションセンター前のラウンジ。ミュージアムショップも兼ねています。広告専門の博物館ということは逆に言うと広告しかない訳ですが、クリエイティブという面にも広告というビジネスの面にも関心がある人にとっては避けて通れない博物館です。コレクションは膨大ですが展示はコンパクトにまとまっているのも概要をざっくり掴むのに適していると思います。特に広告業界への就職を考えている学生さんにはマストな博物館だと思います。スポンサーリンク

アドミュージアム東京の場所とアクセス

アドミュージアム東京の場所はカレッタ汐留のB2FとB1F。B2Fが入り口と展示室で、B1Fがライブラリになります。▲B2Fの入り口です。B1Fからは入れないので注意してください。大江戸線の汐留駅か地下鉄やJRの新橋駅からカレッタ汐留に向かい、亀の広場を通ってAゲートから入ればその先にアドミュージアム東京の入り口があります。▲入場料は無料、開館時間は12時から18時までとちょっと短いです。また日曜日と月曜日が休館になります。日曜日休館なのは残念ですが、平日にカレッタ汐留でランチした後とか、土曜日にカレッタ汐留を見学した時など、合わせこの世界唯一の博物館を訪問してみてはどうでしょうか

アド ミュージアム 東京 基本情報

名称 アド ミュージアム 東京
住所 港区東新橋 1-8-2 カレッタ汐留 地下2階
最寄駅 汐留駅、新橋駅
開館日 火曜日〜土曜日
時間 12:00 – 18:00
予約 不要
料金 無料

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